C言語の基礎
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§2 C言語プログラミングの基礎

2-1 プログラムの書式

 簡単なプログラムの例をみながらC言語プログラムの書き方を覚えよう。

(1) 何もしないプログラム

int main(void)
{
}

 これがいちばん小さいプログラムである。(実行しても何もしない)


(2) 文字列"abcdef"を表示するプログラム

#include <stdio.h>
int main(void)
{
    printf("abcdef");
}
int main(void){printf("abcdef");}


(3) 計算結果を表示するプログラム

#include <stdio.h>
int main(void)
{
    int  a, b, c;
    a = 100;
    b = 200;
    c = a + b;
    printf("Answer=%d\n", c);
}
BASICでは次のようになる。
A=100
B=200
C=A+B
PRINT USING "Answer=####";C
END
実行結果
abcdefgh
int main(void)
{
    printf("abcd");
    printf("efgh");
}
実行結果
abcd
efgh
int main(void)
{
    printf("abcd\n");
    printf("efgh\n");
}


(4) 1から10までの和を求めるプログラム

#include <stdio.h>
int main(void)
{
    int i, sum = 0;
    for(i = 1; i <= 10; ++i)
        sum = sum + i;
    printf("sum=%d\n",sum);
}
BASICでは次のようになる。
FOR I=1 TO 10
    SUM=SUM+I
NEXT I
PRINT USING "SUM=###";SUM
END


(5) 1から10までの和と積を求めるプログラム

/* Sample Program */
#include <stdio.h>
int main(void)
{
    int i, wa, seki;
    wa = 0;
    seki = 1;
    for(i = 1; i <= 10; i++){
        wa = wa + i;
        seki = seki * i;
    }
    printf("wa=%d seki=%d\n", wa, seki);
}
BASICでは次のようになる。
SEKI=1
FOR I=1 TO 10
    WA=WA+I
    SEKI=SEKI*I
NEXT I
PRINT USING "WA=### SEKI=########";WA;SEKI
END


(6) キーボードから入力した2つの数の和を求めるプログラム

/* 2つのデータの和を求める */
#include <stdio.h>
int main(void)
{
    int i,j,k;
    printf("DATA1=");     /* メッセージの表示 */
    scanf("%d",&i);         /* キーボードから入力 */
    printf("DATA2=");
    scanf("%d",&j);
    k=i+j;
    printf("wa=%d\n",k);
}

BASICでは次のようになる。
INPUT "DATA1=",I
INPUT "DATA2=",J
K=I+J
PRINT USING "WA=#####";K
END


printf
 書式にしたがってディスプレイ(標準出力)にデータを出力する。

printf(書式,変数,...)

 書式は、普通の文字と"%"(パーセント)で始まる書式指定子で構成され、普通の文字はそのまま出力される。書式指定子は、次のような形で書く。

%[-][m][.p][l]x
- 左端にそろえて出力することを指定する。
m 出力の最小幅を指定する。"0m"で、幅に満たない部分が0で埋められる。
.p 数値を出力する場合は、小数点以下の桁数を指定する。
文字列の場合は、出力する文字の最大数を指定する。
l 倍精度で出力することを指定する。
x 次の内の1つ。
  d int型データを符号付き10進数で表示する。
  i int型データを符号付き10進数で表示する。
  u unsigned int型のデータを符号無し10進数で表示する。
  x unsigned int型のデータを16進数(文字を小文字で出力)で表示する。
  X unsigned int型のデータを16進数(文字を大文字で出力)で表示する。
  o unsigned int型のデータを8進数で表示する。
  f double型のデータを固定小数点表現で表示(1234.567)する。
  e double型のデータを浮動小数点表現で表示(1.23e+03)する。
  E double型のデータを浮動小数点表現で表示(1.23E+03)する。
  g double型のデータをfまたはeの短い方で出力する。
  G double型のデータをfまたはEの短い方で出力する。
  s 文字列表示する。
  c 1文字表示する。


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