C言語の基礎-制御文2

C言語の基礎

(4) while文

while(条件式または式)
　　文

　"while"の条件式または式が真の間、文が繰り返し実行される。
　条件式または式は(　)で囲む。
　まず、条件が判定されるので、文が1度も実行されないこともある。
　条件式には、if文と同様に等号、不等号による判定と、計算結果を利用した判定(計算結果が0なら偽、それ以外が真)ができる。さらに論理演算子(&&,||)による条件の組み合わせもできる。

1から100までの和を求めるプログラム

BASIC	C言語
X=0 I=1 WHILE I<=100 X=X+I I=I+1 WEND PRINT USING "WA=#####";X END	/* sample11.c */ #include <stdio.h> int main(void) { int x = 0, i = 1; while(i <= 100){ x = x + i; ++i; } printf("wa=%d\n",x); }

　条件は、変数iが100以下の時、と設定する。(変数iが100以下である間、繰り返し実行する)

1から100までの偶数と奇数の和を求めるプログラム

BASIC

C言語

GU=0
KI=0
I=1
WHILE I<100
    KI=KI+I
    GU=GU+I+1
    I=I+2
WEND
PRINT USING "GUUSUU=####";GU 
PRINT USING "KISUU=####";KI
END

/* sample12.c */
#include <stdio.h>
int main(void)
{
    int gu = 0, ki = 0;
    int i = 1;
    while(i < 100){
        ki = ki + i;
        gu = gu + i + 1;
        i += 2;
    }
    printf("guusuu=%d\n",gu);
    printf("kisuu=%d\n",ki);
}

入力したデータの2倍を計算して表示することを繰り返し行うプログラム
　0を入力すると終了する。

BASIC

C言語

DO
    INPUT "DATA=",A
    IF A=0 THEN
        EXIT DO
    END IF
    B=2*A
    PRINT USING "ANS=#####";B
LOOP
END

/* sample13.c */
#include <stdio.h>
int main(void)
{
    int a, b;
    while(1){
        printf("data=");
        scanf("%d",&a);
        if(a == 0)
            break;
        b = 2 * a;
        printf("ans=%d\n",b);
    }
}

　"while(1)"のように条件に0以外の定数を書くことで、永久ループができる。よく使われる手法であるから覚えておこう。

(5) do文

do
　　文
while(条件式または式);

　"while"の条件式または式が真の間、文が繰り返し実行される。
　条件式または式は(　)で囲む。
　文が実行された後に条件が判定されるので、文は必ず1度は実行される。
　Quick　BASICのように、whileの直前にLOOPは不要である。また、UNTILはない。
　条件式には、if文と同様に等号、不等号による判定と、計算結果を利用した判定(計算結果が0なら偽、それ以外が真)ができる。さらに論理演算子(&&, ||)による条件の組み合わせもできる。

1から100までの和を求めるプログラム

BASIC	C言語
X=0 I=1 DO X=X+I I=I+1 LOOP WHILE I<=100 PRINT USING "WA=#####";X END	/* sample14.c */ #include <stdio.h> int main(void) { int x = 0, i = 1; do{ x = x + i; ++i; }while(i <= 100); printf("wa=%d\n",x); }

　条件は、変数iが100以下の時、と設定する。(変数iが100以下である間、繰り返し実行する)

1から100までの偶数と奇数の和を求めるプログラム

BASIC

C言語

GU=0
KI=0
I=1
DO
    KI=KI+I
    GU=GU+I+1
    I=I+2
LOOP WHILE I<100
PRINT USING "GUUSUU=####";GU 
PRINT USING "KISUU=####";KI
END

/* sample15.c */
#include <stdio.h>
int main(void)
{
    int gu = 0, ki = 0;
    int i = 1;
    do{
        ki = ki + i;
        gu = gu + i + 1;
        i += 2;
    }while(i < 100);
    printf("guusuu=%d\n",gu);
    printf("kisuu=%d\n",ki);
}

(6) break文

　for文、while文やdo文のループ内からの脱出に使う。
　Quick　BASICではそれぞれEXIT FOR, EXIT WHILE, EXIT DOを使ったが、C言語ではすべてbreakを使う。

(7) continue文

　for文、while文やdo文のループ内でcontinue文以降の処理を飛ばして、次の繰り返しを実行する。

　条件2が真でなければ(偽のあいだ)、文1と文2が繰り返し実行される。

　条件2が真になれば、文1だけが実行され文2は実行されない。

(8) return文

　呼ばれた関数から呼び出した関数に戻るときに使う。 return文には、次の2つの書式がある。　

①　return;
②　return　式;

　void型の関数に②のreturn文があってはいけない。

(9) goto文

　goto文による飛び先は、ラベルで示す。何重かのループから脱出する場合などに使う。