EXPO '70  ガスパビリオン パンフレット EXPO '70 パンフレットへ戻る
ガスパビリオン  (パンフレットサイズ 約25%)
 日本万国博 笑いの世界
 ガスパビリオン
 
水曜広場の東隣りアメリカ館の北側に
ユーモラスなパビリオンがあります

 
水曜広場へ通じる動く歩道から手にとる近さにある、白亜のユニークな建物−−−それがガスパビリオンです。「笑いの世界」らしい角のない曲面を中心にした構造で万国博にふさわしく、魅力的な要素を数多く盛りこんであります。建物の正面には、口を大きくあけて笑っている感じをあらわした大きな開口部分があります。この口の下に向ってスロープが続き、観客は地下のガスエンジン室を見ながら、ここを通ってパビリオン内に入ります。
内部のホールは映像ホールと展示ホールに分かれています。出口附近にはレストラン“ガス灯”があります。
 
 
映像ホール
人口のスロープを通り、エントランスホールを経てエスカレーターに乗ると3階、映像ホールの人口ロビーに案内されます。映像ホールには、中央の広い床をはさみ、向かい合って観客席が設けられています。
二の床にはスクリーンが設置されていて、70mm映写機で投影されます。左右のサイドスクリーン、さらに天井から降りてくる正面スクリーンと合わせて、4面構成のスクリーンに、“笑いのシンフォニー”が展開されるわけです。
これは音楽を軸にして、笑いをさまぎまの角度から把え、誰にもわかり易く、楽しく構成された映像展示です。クレージーキャッツの演奏会を前後に、音楽にウエイトを置きながら、映像は自由に飛躍します。
 
展示ホール
映像ホールの映写が終わると、ホール最下段から、展示ホールのバルコニーへと導かれます。このホールは、噴水と光と音と映像、そしてミロ陶製大壁画「無垢(むく)の笑い」で構成されます。この世でもっとも純真で美しい、感動的な笑いの世界が、ここで演出されます。なだらかなスロープは光の林。各種の照明機器が音響装置と同調して、天井、壁、そして噴水の上に、色とりどりの光の花を咲かせます。
天井から降りてくる数10条のサスペンションライトの下に、ミロのオブジェが展示され、夢幻的な雰囲気が流れます。ミロが来日して一気に描き上げたスロープ横の壁面や、カルバッサなどが楽しい笑いの世界をつくります。このホールのスクリーンには、笑いを解説した映像が映写されます。
 
カルバッサ……スペインのカタルニァ地方のお祭りに使われるひょうたんを形どったもの
 
 
レストラン“ガス灯”とモデル厨房
客席数88のオーブン料理を主にした洋風レストランです。食事をしながらガラス越しにミロの壁画を楽しめます。このレストランの厨房は、人間工学にもとづく機能的な配置設計と、床に水を流さないドライシステムおよび地下方式によるモデル厨房です。
 
 
トータル・ガス・エネルギー・システム
ガスパビリオンに協力いただいたかたがた
■プロテュース 株式会社 電通
■企画演出協力
   グループ
菊田一夫
北條 誠
福田恒存
渡辺 晋
樋口 治
■制作グループ 木下 亮
山本直純
岡崎宏三
今井直次
砂田 実
服部克久
三輪裕補
熊谷富裕
宮崎尚志
■協力会社 株式会社 渡辺企画
財団法人 現代演劇協会
ビッグヒル 株式会社
株式会社 電通映画社
株式会社 ナック
アオイスタジオ株式会社
丸茂電機株式会社
日立プラント建設株式会社
有限会社 研進社
■設計施工 株式会社 大林組

ガスパビリオンでは、動力や照明に使われる電力や、冷房用冷水・温水などすべてのエネルギーをガスでまかなうトータルガスエネルギーシステムが採られており、このため入口附近の地下に機械室を設けています。ここには4台のガスエンジンと発電機がおかれ、ガスパビリオンに必要な電力1,500KVAを発電します。ついでこのガスエンジンの廃熱を吸収式冷凍機に送り冷水をつくります。この冷水はガスパビリオンのテント部分の館害外冷房に使われます。またガスエンジンの廃熱は温水をつくるのにも利用されます。このようにトータルガスエネルギーシステムはガスエネルギーを100%近くまで効率的に使うのが大きな特徴です。
 
 
ガスパビリオンご来館記念絵はがき
POST CARD
 
 
 

 
笑うことと火を使うことは、人間
だけに与えられた特権だと言われ
ています。
火=ガスを通じて生活文化の向上
に奉仕している私たちガス事業者
は、日本万国博に、「笑い」をテー
マとして出展することにしました。
日本万国博のテーマ「人類の進歩
と調和」にのっとり、科学文明の
進歩につれてともすれば忘れられ
がちな人間性が、「笑い」によって
取りもどされることを願っていま
す。「笑いの世界」=ここではあら
ゆる人々に共通の明るく楽しい世
界が広がります。
 

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線
Copyright © 2002 Hiroshi Masuda


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