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日本館においでの皆さまへ 万国博覧会は、人類の英知と創造力を結集した世界の祭典であります。これは、人類が達成した文化の現状と、その将来の方向を示すものであり、他面、世界の人々の相互理解の場ともなるものであります。 日本万国博覧会は、世界各国、国内各界から多数の参加を得て、史上最大の規模で開催されるに至りました。その統一主題は、「人類の進歩と調和」でありますが、これは現代におけるわが国の課題であり、また、世界の課題でもあります。社会、文化、経済、科学扱術などあらゆる分野における進歩は、豊かな人間性を背景として達成されるべきであり、この調和ある進歩を通じて、われわれ人類は平和と幸福との輝かしい未来を指向して努力し、前進するものでなければなりません。これは、1970年代を迎え、21世紀を目指す人類共通の目標であります。 日本万国博覧会の主催国であるわが国は、大規模な日本館を展示しており、これは、「日本と日本人」を主題としております。日本は、固有の民族文化のうえに東洋と西洋の文化を吸収、消化しながら独自の文化を発展させてきました。日本館では、その姿を過去、現在、未来にわたって総合的に展示し、日本と日本人の姿をあらゆる面から示そうとするものであります。 私は、日本館を訪れる国民の皆様が、日本人であることの誇りと未来についての明るい希望を新たにされることを念願いたします。 内閣総理大臣
佐藤 栄作 |
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「日本と日本人」をテーマに 日本は、固有の民族的エネルギーと創造性を土台として、長い歴史の流れのなかで東洋と西洋の文化を吸収、消化し独自の文化を形成し、発展してきました。今日、そうした歴史や高度の文化を背景として、産業、経済の面でも、めざましい発展を続けており多くの使命を現在およぴ将来の国際社会に向かって担っています。 日本館は、このように過去をふまえ、現在から明日に向かって発展を続ける日本と日本人の姿をあらわしています。 テーマ 「日本と日本人」は、日本と日本人の過去、現在、未来にわたって表現されています。1号館では、これまでの日本の歩みを文化史としてとらえ、2、3号館では、産業や生活面におけるたくましいエネルギーを表現し、また日本の風土や自然をあらわしています。,4、5号館では、科学技術の成果を通して、日本の未来をとらえていきます。 シンボルマークをあらわす日本館 真昼の太陽に白く輝き、夜間照明に5色に映える巨 大な5つの円筒建築。日本館は広い万国博覧会会場の なかで、もっとも大きな建物の1つです。 5つの円筒建築は、日本万国博覧会のシンボルマー ク、桜の花をあらわしています。中央の塔は高さ80メ ートルで、その頂部は夜間は照明に照らし出され遠方 からでも星が輝くように光ります。円筒の外側面構造 は]の文字がならぶようにみえ、それぞれの円筒は、 直径が58メートル、高さが27メートル、コンクリート の3本の台座で支えられていて、その下に広広とした 日陰の空間がつくられています。 5つの建物に囲まれた中央広場からは、45メートル の長いエスカレーターが正面の1号館にのびています。 敷地面積 37,791m2
建築面積 14,604m2 延 面 積 22,030m2 付 属 棟 586m2 |
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