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PRINCIPALITY OF MONACO
モナコ公国
 MONTE CARLO
モンテ・カルロ
MONACO
モナコ
MONTE CARLO BEACH
モンテ・カルロ海岸
     
モナコ公国
●フランスの領土に囲まれたモナコ公国は,紺碧海岸(コート・ダジュール)の多彩な観光地の中心にあり,第一級の位置を占めている。同公国はレニエ三世陛下の主権の下にある独立国である。
●モナコ王家はグリマルディ家の流れを汲み,13世紀の末からは王家の歴史がモナコ公国の歴史である。
●ゼノアの出であり,最初の祖先として知られているオットー・カネラは11世紀の人物である。バルブルースおよびコムネーヌへの大使であった,彼の末息の名前,グリマルドが,家の姓にとられたようである。
●13世紀の末期に、イタリアの法王党と皇帝党の宿命的な争闘のために,グリマルディ家はゼノアを去り,フランスのプロバンス地方に逃れた。
●このときに,憎衣をまとったフランソワ・グリマルディは一群のパルティザンをひきいてモナコの要塞を奇襲,そこに王朝をきづいたのである。王家の紋章に描かれている,剣を振りかざす二人の憎は,この歴史的な事実を思い起こさせる。
●レニエ三世殿下は1949年に即位された。同殿下の御世の大きな出来事といえば殿下のグレース王妃との結婚,カロリーヌ王女,王位継承者のアルベール王子(ボウ侯爵),ステファニー王女の誕生があげられよう。王子たちはいまそれぞれ13歳、12歳、5歳になられる。
●毎年11月19日は,モナコの国家記念日で,数々の催しを通じてモナコの市民は上下を問わず、王家に対する深く真剣な愛情を示すのである。
●その伝統に忠実であると同時に,公国は未来に向かっても積極的に立ち向かおうとしている。その面積は414エーカーにすぎないが,その栄光は国境のはるか外に及んでいる。観光は公国の天職ともいえるが,それは別としても,モナコは科学,スポーツ,文学、美術の各分野でも第一級の地位を占めている。
●1966年に行なわれたモンテカルロ百年祭は,モナコがエレガンスと才智の世界的な中心であることをはっきりと実証したのであった。
 
●モナコ公国は今日,発展を続ける若々しい国家である。都市開発にその実行力の最もよい証拠が示されている。
●コート・ダジュールの心臓部,地中海の魅力の中心として,モナコ公国は各国の首都ときわめて短時間の交通で結ばれている。
●パリからは飛行機で1時間,鉄道で11時間,自動車で15時間である。
●港には数多くの遊覧ヨットを収容できるし,
●巡航の遊覧船も寄港する。ニースへの距離は11マイル,カンヌへは31マイル,マントンへは4.5マイル,そしてイタリアとの国境へは6マイルの距離である。すべての大航空会社の飛行機が飛んでいるニース−−−コート・ダジュール空港とモンテ・カルロは直通バスで結ばれている。
●その料金は約2ドル。大阪からニースまでの往復航空運賃は,東京、バンコック,ベイルート経由で,エコノミー・クラスが1,316ドル,ファースト・クラスが2,207ドルで所要時間は平均20時間である。
 
人口
●公国の人口は23,035人で,そのうち,4,360人が公国の国籍を持っている。
言語
●一般にフランス語が使われているが,英語やイタリー語も同様,ふつうに通じるし,話されている。詩人や作家たちはまた,その作品を通じて,モナコ語の長い生命を実証している。
通貨
●現在の流通通貨はフランス・フランだが,レニエ三世陛下の肖像のついたモナコ通貨も,モナコ国王の持つ権利に基いて,公国から発行されている。
気候
●1月でさえも温いときには華氏50度になり,気温の幅も同8度を越えないことでよく知られている。モナコの天候は風や霧もほとんどなく,他に例の少ないほどの陽光が降りそそぎ,雨も年間62日しか降らないというほどに恵まれている。7,8月には平均最高気温は華氏78度,平均最低は同70度,1,2月は平均最高同54度,最低同40度である。
会議
●モナコは各種の国際会議,催しの場所となっているが,モナコ自身も4月には二つの賞,ピエール王子文学賞と音楽作曲賞を設定,授与している。
●モンテ・カルロのオスタンド通りにある会議宮殿は,理想的な条件での開催を希望する各種の団体,組織を受け入れている。同宮殿の会議場には,5ヵ国語の同時通訳の設備がある。また三つの小会議室,30の事務室,展示場も備えている。各種の録音,36ミリ,16ミリの映写,各種のスライド映写の設備も整っている。
●近代海洋学の発祥の地であり,国際水路学会事務局のあるモナコでは,同地にある海洋博物館に関係のある多くの科学上の会議も開かれる。この海洋博物館は大会議室,多くの実験室を持ち,アルベール一世陛下の手になるこの「海の殿堂」を完全に役立たせている。
 
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