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タンザニアパンフレット1
 
タンザニアパンフレット2
大統領のメッセージ
(大統領 ジュリアス・ニィエレレ)
1970年万博が日本で開かれるに際して、日本のみなさんにメッセージを送る機会を得ましたことを喜びとするものであります。
 わたくしたちタンザニア国民は、日本が第2次大戦の荒廃から立ち上り、急速なる発展をとげたことを心から賞讃いたします。この意欲が万博に対する最善の準備に反映されており、今までの万博のうちでの最高のものとなると信じます。
 万博のテーマである「人類の進歩と調和」は、とくにわれわれタンザニア国民に強く訴えるものであり、われわれの国家的理想と一致しております。われわれのパビリオンはタンザニア最上の木材を首都ダル・エス・サラームで製材化して送ったものです。タンザニアの伝統的村落を現わし、われわれの“UJAMAA”(調和のある生活)の哲学を現わし、かつアフリカの心を、この大阪の万博に持ち込むものであります。
 最後に、われわれが非常な努力を払って万博に参加しましたが、このことは必ずやタンザニアと日本の友好関係を深め、さらにまた大阪の万博に参加した全世界の国々との関係をも向上させることができると確信いたします。
 1970年万博のご成功を祈ります。
 
タンザニアパンフレット3 国土
 けわしくそそり立つ山々や、数多くの湖と河川の流れる広大な平原と台地は、タンザニアの最も誇りとする国家的な財産なのです。
 ウサンバラ、パレ、ウルグル、およびイリンガなどの地方にみられる山岳地帯は、大地の隆起によってもたらされたもので、たとえば、ウルグル地方の標高7,000〜9,000フィート(およそ2,300〜3,000メートル)におよぶ台地は、タンザニアの農林業にとって重要な地域なのです。
 また海抜、およそ2,530フィート(約840メートル)に位置するタンガニーカ湖は4,700フィート(約1,600メートル)の深さがあり、世界で2番目に深い湖なのです。
 タンザニアの中北部地方では、大地の変動によって多くの浅い湖ができ、現在、ダムの造られているマンヤラ湖などもそのようにしてできた湖のひとつなのです。
 さらに、キリマンジャロ(標高19,340フィート=約6,000メートル)、メル(14,966フィート=約4,600メートル)およびハナン(11,215フィート=約3,700メートル)などは円錐形の休火山であり、有名なゴロンゴロの地盤沈下は、そのような火山活動によって起こったものなのです。
 タンザニアの主な河川は、パンガニ、ワミ、ルブ、ルフィジ、およびルブマなどですが、これらの河川はパンガニをのぞいて、大部分の河川は広大で、季節によっては沼のようになったり、あるいは平原に洪水を起こしたりすることもあるのです。

O気候
 タンザニアの気候は、地勢や緯度によってかなり変化がありますが、基本的には熱帯性のものであるといえます。
 全国平均では、気温は、年間をとおして特別に高くなく、ほぼ快適な気温だといえます。
 そのためタンザニアでは農業や牧畜が気温によって制限を受けるようなことはありません。ただひとつ、農業と牧畜を制限する条件は、水の利用と言うことです。水の利用は、直接的には自然の降雨と河川や湖などから可能であり、間接的には貯水池や灌漑施設などによって行うこともできますが、タンザニアでは、自然の降雨が最も大切な条件となっているのです。
 タンザニアの降雨量は、地域によって異なり、キリマンジャロ、パレ、ウサンバラなどの地域や南部の高原地帯では年間雨量は多く、中部台地では少ないのです。
 さらに、一年のうちの最も暑い月と、逆に最も寒い月のあいだの気温差は少なく、一年間の季節的な気温の変化よりも、一日のあいだでの気温差の方が大きいのです。
 また、年間の日照時間の変化も少なく、たとえば南緯10度の地点では6月が11時間32分であり12月は12時間43分ですが、南緯5度5分の地点では同じく、11時間50分と12時間25分なのです。しかし、気候条件が地域により、季節によって異なることはいうまてもありません。
タンザニアパンフレット4
タンザニアパンフレット5
ダル・エス・サラームの近くにある美しい海岸 タンザニア第2の山、メル山
キリマンジャロの火口地帯
タンザニアパンフレット6
ダル・エス・サラームの近くにある観光地、白砂海岸
アフリカ第1の山キリマンジャロ 5,895m
 
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