EXPO '70 東芝IHI館 パンフレット | EXPO '70 パンフレットへ戻る |
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ようこそ東芝IHI館へ 希望−光と人間たち 四方を海に囲まれた私たちの日本。でも、その向こうには、さまざまな国さまざまな人間の、さまざまな生活があります。 東芝IHI館は、そうした国境や人種のカベをとりはらった「人間」そのものにスポットをあててみました。 困難とたたかいながら文明を築き、この社会をつくりあげていく人間のエネルギーと知恵。そして何ものにも負けない愛のちから…。このすばらしい人間の姿を、力強くダイナミックに、パビリオン全体で表現しました。 題して「希望−光と人間たち」。 希望は未来を見つめる人間の目。 光は人間の持つ技術と精神のかがやき−−−。 東芝IHI館でのすばらしい体験、さあいよいよ始まります。 この未来建築に あなたなら どんなニックネームを つけますか 「コウモリ」「カブトゴン」「怪鳥」「ゴジラ」…。数あるパヒリオンのなかでも、東芝IHI館ほどニックネームをたくきんいただいた館はほかにないでしょう。このユニークな姿をよくご賢ください。三角錘形の鉄のテトラをつなぎ合わせたスペース・フレーム(立体格子)と、それがささえている赤い球体=グローバルビジョン。それに、昇降回転客席とで構成されています」テトラさえふやせば、どんな大建築でも自由自在。 大量生産も思いのまま。未来建築が進む方向をはっきり示すとともに、限りない人間のエネルギーを象徴しています。日本の誇る若き建築家=黒川紀章氏が設計しました。 テトラのフレームと巨大なドームが一体になったユニークな空中建築 内側の赤い球体=グローバルビジョンには柱が1本もありません。この重量のすべてを外側のテトラのフレームが支えているからです。そして、フレームのネジレは、内部の球体で防ぐ特殊な構造になっています。 使用したテトラなんと1476個 このパビリオンのために製造したテトラは4タイプ19種類、合計1476個。そして、それをつなぎ合わせる鉄の玉が1623個。最も重いテトラは2トン、軽いものでも150キロあります。東芝IHI館の力強い建築美はこの4タイプのテトラユニットのつなぎ合わせで成り立っているのです。 全体の誤差、驚くなかれたったの±2.5ミリ以下 工場でつくったテトラユニットを現場に運び、クレーンで持ち上げ、レーザーレベルで測りながら、一つ一つていねいに溶接していきました。下から積み上げ、頂上の部分でピタリと出合ったとき、その誤差はなんと±2.5ミリ以下という正確さでした。 点で支える1,000トン 建物の重量は全体で1,000トン。この重みを柱や梁を使わずに、6つのポイントでガッチリ支えています。 さあご覧ください 万国博の魅力のすべてが ここにあります 待ちに待った万国博。あなたはこの会場に、どんな期待を胸にお出かけになりましたか。色とりどりの建物をご覧になること?それとも、すごい迫力の新しい映像?あるいは夜の照明のみごとさをご覧になるためでしょうか。 じつはこの東芝IHI館。万国博のあらゆる楽しみがひとつになった、それはもうすばらしい体験ができるパビリオンなのです。
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Copyright © 2002 Hiroshi Masuda