EXPO'70<日本万国博覧会> 私のおもちゃ箱-EXPO'70
1970年までの主な博覧会 前へ 博覧会国際事務局(BIE) 次へ 博覧会の記念切手

1970年までの主な博覧会(万国博)

開 催 年 万 国 博
1851年
嘉永4年
ロンドン(イギリス)
 世界初の大博覧会で、展示館は鉄4,500トン、ガラス300,000枚を使った水晶宮(クリスタル・パレス、設計者 J.パクストン)である。クリスタル・パレス(右切手の建物)の長さは開催年にちなみ1,851フィートとされる。
 ハイドパークで約3万坪の敷地に30万ポンドの経費で144日間開催された。17,000人の出品者と世界中から600万人の観客を集める。
 
万国博の父
 アルバート公 Prince Arbert(英国ビクトリア女王の夫君)、1851年ロンドンのハイドパークで世界初の万国博を開催する。
 「万国博は全人類が到達した進歩の試金石となり、今後各国が進むべき努力の方向を定める出発点となろう」
セビリア博の切手(クリスタル・パレス)切手はセビリア博(1992年)のもの
1853年
嘉永6年
ニューヨーク(アメリカ)
 ロンドン博を見学したニューヨークの実業家の一団が計画する。エレベーターの実験が行われる。アメリカ、ヨーロッパの文化交流促進に大きな役割を果たす。
1855年
安政2年
パリ(フランス)
 ナポレオンV世の提唱し、フランスで初めて開催される。放射状道路と環状道路を組み合わせて計画される。日用品、クルップの超大型重砲などが展示される。
1862年
文久2年
ロンドン(イギリス)
 1851年のものより規模は小さくなるが、蒸気機関車、モノタイプ、植字機、電気器具など生活向上に役立つ製品が展示される。第1回遣欧使節(文久使節)竹内下野守の一行が初めて博覧会を見る。この使節団には福沢諭吉もいた。
1867年
慶応3年
パリ(フランス)
 日本(徳川幕府(大日本大君政府)と薩摩藩(薩摩政府))が初じめて参加し、漆器、陶器、髪類などを展示する。主建築物の周りに外国の建築物がつくられ各国のレストランができる。電気器具、ガス灯、ボールベアリングなどが展示される。
1873年
明治6年
ウィーン(オーストリア)
 日本(明治政府)は代表的な産物のほか名古屋城の金のシャチなどを展示する。多くの技術伝習者を派遣し、養蚕、活字、染色などを学び、日本の近代化、工業化に貢献した。主建築物の丸屋根(270フィート)の上に展望台をつくり、エレベーターで観覧客を運んだ。
1876年
明治9年
フィラデルフィア(アメリカ)
 アメリカ独立100年記念。主建築物以外に出品物にあわせたパビリオンがつくられる。電話機、ミシン、タイプライターなどが展示される。167の展示館が建てられ日本館も大きいものが建てられる。
1878年
明治11年
パリ(フランス)
 馬車用ゴムタイヤ、自転車、蓄音機などが展示される。繋留気球が人を乗せて500メートル上空にあげられる。水族館も登場する。国際会議(万国美術文学著作権、万国郵便、度量衡統一など)が同時に開催される慣例ができる。
1889年
明治22年
パリ(フランス)
 革命後100年記念。エッフェル塔(右切手の建物)がつくられる。ガス発動機、磁石発電機などが展示される。会場には電灯が初めて採用される。
セビリア博の切手(エッフェル塔)
切手はセビリア博(1992年)のもの
1893年
明治26年
シカゴ(アメリカ)
 コロンブスのアメリカ発見400年記念(発見は1492年であるから実際には401年)。シカゴ市と会場間に最初の高架電車がつくられる。移動歩道(1600メートル)、観覧車(直径85メートル)が登場する。日本からは宇治・平等院の鳳凰堂を模した建物が出展される。
1900年
明治33年
パリ(フランス)
 会場7カ所で公式展示館が36のほか約100のフランス館、75の外国館が出る。自転車、自動車、X線、無線電信、蓄音機による伴奏付き活動写真などが展示される。
1904年
明治37年
セントルイス(アメリカ)
 ルイジアナ買収100年記念。自動車160台、自動電話交換機、5機の気球などが展示される。敷地面積500万平方メートル、1576棟の建物、会場内を走る鉄道の駅が17という巨大なものである。会場では猛暑で倒れる人が続出するが、このとき出展されていた救急車が大活躍する。
 ルイジアナは元フランス領で、ナポレオンがアメリカに売却する。
1915年
大正4年
パナマ・太平洋博覧会(サンフランシスコ(アメリカ))
 パナマ運河開通記念。文化を中心に建築、彫刻、壁画、色彩などを芸術的に調和させる。園芸も取り入れられ、いろいろな花や樹木も植えられた。また、初めて宣伝に映画を使う。
1928 国際博覧会条約制定
1930年
昭和5年
リエージュ(ベルギー)
 産業科学万国博覧会。ベルギー独立100周年を記念して開催される。国際博条約に基づく最初の博覧会である。
1933〜34年
昭和8〜9年
シカゴ(アメリカ)
 シカゴ創建100年。万国博覧会初めて、「進歩の一世紀」というテーマが揚げられた。会場建築の多くがプレハブづくりとなり、窓なし、空気調節、照明により展示方式が大きく変化する。
1935年
昭和10年
ブリュッセル(ベルギー)  次へ 切 手
 ベルギーの鉄道開通100年記念。「民族を通じての平和」をテーマに開催される。大宮殿を中心に350の建物・ホールがつくられる。大宮殿は定期市の会場として、また一部は鉄道記念館となる。
1937年
昭和12年
パリ(フランス)  次へ 切 手
 「芸術と技術の博覧会」をテーマに、「近代生活における芸術と技術」をサブテーマに開催される。プラネタリウム、ゲルニカ(ピカソ)などが展示される。
1939年
昭和14年
ニューヨーク(アメリカ)  次へ 切 手
 初代大統領ワシントン就任150年記念。「明日の世界」をテーマに開催される。窓なしの建築が増え、壁面を広く利用した展示が始まる。ナイロンの特設館、プラスティック製品、テープレコーダー、テレビなどが展示される。5000年後まで保存されるタイムカプセルがつくられる。
戦後
1958年
昭和33年
ブリュッセル(ベルギー)  次へ 切 手
 「科学文明とヒューマニズム」をテーマに開催される。原子力時代の象徴として高さ110メートル、全金属製のアトミウム(右切手の建物)がつくられる。 ソ連は人工衛星、アメリカは世界最大のフリースパン(直径105メートル、高さ30メートル)の円形建築を展示する。
 会期は1958年4月17日〜10月19日までの186日間。
セビリア博の切手(アトミウム)
切手はセビリア博(1992年)のもの
1962年
昭和37年
シアトル(アメリカ)  次へ 切 手
 21世紀博覧会と名付けられ、「宇宙時代の人類」をテーマに開催される。回転式展望台をもつ高さ180メートルのスペース・ニードル(宇宙の針)がつくられる。都心から1.9キロメートルのモノレールがつくられ、入場者予測に電子計算機が利用された。第2種一般博覧会として開催される。
 会期は1962年4月21日〜10月21日までの184日間。
1967年
昭和42年
モントリオール(カナダ)  次へ 切 手
 カナダ建国100周年記念。「人間とその世界」をテーマに開催される。 通称EXPO'67と初めてEXPOが使われる。会場まで地下鉄を新設する。20数種のプレハブを158個積み上げたアビタ'67などが展示された。
 会期は1967年4月28日〜10月27日までの183日間。
ジャマイカ発行の切手
ジャマイカ発行
1970年
昭和45年
大阪(日本)
 「人類の進歩と調和」をテーマに開催される。千里丘陵に330万平方メートルの敷地、124の国・団体が参加する。会期183日間(1970年3月15日(日)〜9月13日(日))に6421万8770人が入場する。
セビリア博の切手(太陽の塔)
切手はセビリア博(1992年)のもの

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ほかの博覧会など

1475 ロンドン フランス物産展
1667 フランス フランスアカデミー展覧会(美術)
1756 イギリス 英国産業博覧会
1761 イギリス
1798 パリ フランス国営博覧会
1879 シドニー (小規模)
1880 メルボルン (小規模)
1901 グラスゴー
1905 リエージュ(ベルギー) (小規模)
1908 英仏博覧会
1910 日英大博覧会
1910 ブリュッセル (小規模)
1924〜25 ウエンブレー 大英帝国博
1925 パリ パリ万国装飾芸術博 (小規模)
1926 フィラデルフィア 米国独立百五十年記念
1931 パリ 国際植民地博  次へ 切 手
1939 サンフランシスコ ゴールデンゲート博
1939 スイス博覧会 チューリッヒ(スイス)  次へ 切 手
1940 日本・東京 紀元二千六百年記念(中止)
1942 イタリア ファシスト革命二十周年(中止)
1953 フィリピン世界博覧会、マニラ(フィリピン)  次へ 切 手
1958 第10回ルクセンブルグ博覧会  次へ 切 手
1964〜65 ニューヨーク  次へ 切 手
1964 スイス博覧会、ローザンヌ(スイス)  次へ 切 手

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参考文献:日本万国博覧会公式ガイド、
5000万人のための万国博オールガイド(実業之日本社)

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