<日本万国博覧会> | ||
パビリオン(ヨーロッパ) | パビリオン一覧 |
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英国館(明るい未来へ伸び伸びと進歩)
四部門による英国のすべてを展示する。学問、文化、探検、自然科学などを劇場風展示でドラマチックに紹介する。「未来を築く」では公害問題も探求する。英国風景も楽しい。
オランダ館(解放を通じての進歩)
縦、横の細長いスクリーンを何枚も使ってオランダを紹介する。「風車とチューリップの国」から近代的な工業国へ変わった姿が目ざましい。日本との交流の姿も紹介する。周囲の池には木グツが無数に浮かぶ。
スイス館(調和の中の多様性)
三万数千個の電灯が取り付けられたアルミの“樹”は独特である。下には新鮮な空気と電子音楽が流れて休憩所に絶好である。時計や精密機械、アルプスの風景など、スイスの民族と文化の多様性を紹介する。
西ドイツ館(協力・進歩・平和)
全敷地にドイツの草花が植えられている。ドーム型の劇場と地下に展示室がある。この館は「音楽の花園」と名づけられており、古典から現代までの音楽が聞ける。カレード・スコープという映像もある。
フランス館(生命の樹− よりよい生活の設計)
まわりにフランス式庭園と滝、噴水が造られる。館内で十七世紀から続く日本との関係や、技術、芸術、文化などを紹介する。
ベルギー館(あなたと私たち)
光や音、映像を使って産業、歴史、未来を紹介する。絵画や壁かけなどの美術品、宝石なども展示する。娯楽ホールもある。
スカンジナビア館(産業化社会における環境の保護)
デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン五カ国の共同展示館である。百台以上の映写機から映し出される映像を、観客が扇型のスクリーンを手に持って見る仕掛けになっている。公害問題をあらゆる角度から取り上げている。
イタリア館(開発世界における伝統と革新)
多面スクリーンでイタリア史を紹介する。ルネサンス期の美術品が展示されるほか、現代イタリアの文化、産業、スポーツも展示される。
ポルトガル館(人類の進歩と調和の中の進歩)
種子島に伝わった鉄砲や貿易、文化交流の跡が紹介され、南蛮屏風も展示される。スライドなどで産業や文化、生活も紹介する。
ソ連館(人間と自然との調和、個人と社会との調和)
生誕百年にちなんで、まずレーニンの生涯を展示する。国民の生活、文化、芸術、シベリアの紹介もあり、ホールではソユーズに代表されるソ連の宇宙船など科学技術の進歩が実物を使って展示されている。コンサートホールではソ連の有名芸術家による民族音楽、舞踊が紹介される。
キリスト教館に共同出展。
チェコスロバキア館(人類が求めるよりよき未来への道)
長さ二十一.五メートルのボヘミアン・ガラスの「ガラスの川」が見ものである。どの万国博でも人気が高かった国だけに、歴史、芸術などの面でツボを心得た展示を見せる。子どもたちのコーナーもある。エキスポランドには劇場ラテルナ・マジカも出展する。新形式のショーが呼び物だろう。
ブルガリア館(母なるバルカンの山々)
古代からの歴史、現代工業、社会主義二十五年の歩み、美しい国土などを紹介する。
ギリシャ館(5000年の文化の継続)
古代ギリシャの芸術品の複製をはじめ、彫刻や遺物などを展示する。野外劇場で民族舞踊や古典劇が上演される。
第2B地域 |
第4地域 |
マルタ館(歴史と進歩と調和の島) 国際共同館第2B地域。
中央に島のミニチュアを展示する。館内を流れ落ちる滝や新石器時代遺品の模写や金銀細工レースなどを展示する。
モナコ館(伝統と進歩) 国際共同館第2B地域。
海洋学者アルベール一世の海洋研究の成果や伝統の祭り、スポーツなどを紹介する。切手も展示される。
アイルランド館(伝統に生きる島国・近代的国家) 国際共同館第4地域。
観光地アイルランドの風物、文化を写真などで紹介する。
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週刊朝日(臨時増刊号)1970.2.25より
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