EXPO'70<日本万国博覧会> 私のおもちゃ箱-EXPO'70
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シンボルゾーンシンボルゾーン

 中央口から南北に幅150メートル、長さ1,000メートルの地域をシンボルゾーンという。北側から「バラ園」、「万国博美術館」、「万国博ホール」、「水上ステージ」、「お祭り広場」、「太陽の塔」、中央口、「国際バザール」、「エキスポクラブ」、「オペレーション・コントロールセンター」、「エキスポタワー」がある。


バラ園

 前の開催地モントリオール市(カナダ)のロータリークラブの提唱でつくられる。カナダをはじめ世界中から約50品種、1万本のバラが送られた。これを大阪ロータリークラブの人たちが育て、シンボルゾーン北側と日本繊維館の東側にバラ園がつくられた。現在(2001年)も日本庭園入口の前にバラ園が残っている。


万国博美術館

 海外40カ国以上から300件、国内から400件もの美術作品が寄せられ展示されている。
 展示は東西美術の歴史の流れを軸に時代ごとに各地の美術の調和、対比、融合の姿が次の五つのテーマで展開される。
  1. 原始の魂・古代の声 − 創造のあけぼの
  2. 東西文化の交流 − シルクロード、南蛮文化
  3. 聖なる造形 − 信仰への道
  4. 自由への歩み − 人間・自然・社会
  5. 現代の躍動


万国博ホール・水上ステージ

 万国博ホールでは、世界各国を代表するミュージカルや音楽などのポピュラー・ショーが上演される。
 万国博ホールとお祭り広場の間には池があり、この池にせり出した形で水上ステージがある。ここでは、ハワイアンや水上ショーなど水を活かしたショーが行われる。


お祭り広場

 大屋根の下につくられた広場である。日本の祭りと西洋の広場の性格を持っている。いろいろな催し物が用意されている。
 野球場ひとつが入る大きさで、南側正面に階段状の貴賓席、観覧席、西側にカフェテラス(約400人収容)、その上に花びら状の高所観覧席ユニットが6つある。移動観覧席(約200人収容)は大小さまざまないくつかの特設劇場を自由に組み合わせることができる。
 お祭り広場をおおう大屋根は地上30メートルにつくられ、長さ291.6メートル、幅108メートル、高さ7.6メートルもあり、鉄パイプ1,930本と鉄球530個で組み立てられている総重量6,000トンである。この大屋根は(空中)展示館にもなっている。


太陽の塔

 太陽の塔、岡本太郎氏の作である。両腕を広げた高さ70メートルの太陽の塔が大屋根を貫いて立つ。三つの顔(頂上の金色の顔、胴体正面の顔、胴体裏面の顔)を持つ塔は、「過去・現在・未来を貫いて生成する万物のエネルギーの象徴であるとともに生命の中心、祭りの中心」を示している。
 太陽の塔はテーマ館にもなっており、過去・現在・未来を地下・地上・空中の3層で展示している。

未来(空中)
 進歩の世界
分化と総合 生活 − 人と技術文明
世界 − 人と人
人間 − 人それ自身
宇宙 − 人と自然
現代(地上)
 調和の世界
現代のエネルギー 太陽の塔・母の塔・青春の塔
会場全域
写真展示
過去(地下)
 根源の世界
生命の神秘 いのち − 人間それ自身
ひと − 人間と自然
こころ − 人間と技術・人間と人間

 太陽の塔に向かって左側に「母の塔」、右側に「青春の塔」がある。母の塔は、母なる大地、自然へ帰結するところの大地、その豊かなみのりを表している。青春の塔は伸びていく若々しい躍動感を表している。


国際バザール

 世界中のめずらしい民芸品、特産品や土産品などのショッピングが楽しめるスペースである。世界のお国自慢料理を味わうこともできる。
 食堂が10カ国、民族衣装の美しいウェイターやウェイトレスがサービスをする。売店は30カ国以上が参加する。もちろん日本国内の特産品の販売もある。


エキスポクラブ

 万国博に参加する国・団体・企業の親善を深めるための施設である。


オペレーション・コントロールセンター

 会場の管理・運営を円滑に実施するための施設で、日本で初めての大がかりな情報通信システムを完備する。会場内各所にある端末設備と通信回線で結ばれている。
 情報通信システムが提供するシステムは、「駐車場情報」、「場内流動情報」、「迷子遺失物情報」などがある。


エキスポタワー

 シンボルゾーン南端の丘に立つ。高さ120メートルの展望塔である。高さ75メートルぐらいまでに何層もの展望台があり、会場を一望にできる。報道機関や警備誘導関係の無線中継基地にもなっている。
 2002年7月には解体されるようである。


エキスポランドエキスポランド

 面積約17万2,500平方メートルのスリルと冒険に満ちた遊園地である。


日本庭園

日本庭園

 日本の造園技術を展示するスペースとしてつくられた。自然と人間の「調和のある世界」の創造を目指している。
 庭園は面積約26ヘクタール、シンボルゾーンの北側に東西約1,300メートル、南北約200メートルで北西部が高く東に傾斜している。西から東へ渓谷から平野への「水の流れ」を構成している。
 西端には迎賓館があり、庭園設計の基調に合わせた上代風の建築様式となっている。


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週刊朝日(臨時増刊号)1970.2.25より

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