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6. HTML □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■□

6-1 HTMLの基礎

 HTML(HyperText Markup Language)は、Webページを記述するためのマークアップ言語である。W3C(World Wide Web Consortium)という団体が作成している規格である。

6-2 タグの記述

 タグは、単語などの要素名を“<”と“>”ではさんで表す。一般に、開始タグと終了タグをペアで使用する。

 <HTML>  〜  </HTML>
 ↑開始タグ ↑終了タグ

 タグの指定内容をさらに詳しく記述するために、タグの中に属性を指定する。

例 <FONT color=”#ff0000”>
 要素名は「FONT」、属性は「color=”#ff0000”」である。
 属性の“=”の右側を「値」といい、例では「”#ff0000”」である。

 タグは半角の英数字で記述する。英字は大文字でも小文字でもよいが、一般的に、タグは大文字、属性は小文字で記述する。属性の値はダブルクォーテーション(”)ではさんで記述する。

6-3 色の記述

 色を指定するには、次の2つの方法がある。

(1) カラーネームで記述する方法
 "red", "green", "blue"のようにカラーネームで記述する。メモ帳でWebページを作成したときに記述した方法である。
 
(2) カラーコードで記述する方法
 光の三原色である、赤(R)・緑(G)・青(B)の濃さを0〜255の数値で指定する。数値は16進数で表すので、RGBそれぞれ2桁となる。16進数の先頭には“#”を付ける。
f f 0 0 0 0
   赤  緑  青
 → 赤の濃さが最大、緑と青は0なので、赤色となる。
カラーネーム と カラーコード
白 white = #ffffff 赤 red = #ff0000 緑 lime = #00ff00 青 blue = #0000ff
黄 yellow = #ffff00 赤紫 fuchsia = #ff00ff 水色 aqua = #00ffff 黒 black = #000000
  ※色について詳しくは、後で学習する。

6-4 タグの記述に関する注意

 HTMLの新しい規格(HTML4.01)では、「文書の構造を記述する」というHTML本来の目的に戻るため、いくつかのタグは将来的にできるだけ使わない方がよいと明記されている。具体的に、できるだけ使わない方がよいとされるタグは、レイアウトを指示する<CENTER>, <FONT>, <BASEFONT>, <U>, <STRIKE>, <S>である。
 HTMLの新しい規格にしたがって、文字の色(赤色)を指定するには次のようにする。

<SPAN style="color : red;">ここは赤色です</SPAN>

 style属性での指定はスタイルシート(style sheet)と呼ばれている。
 HPBではメニューバーから次のように選択する。

[書式(O)] → [文字飾り(M)] → [フォントスタイルの設定(SPAN)(Y)...]

 スタイルの編集ダイアログが表示されるので、[編集(4)]ボタンをクリックする。さらに、スタイル設定のダイアログが表示されるので色やフォントなどを選択する。

スタイルの編集・設定のダイアログ
※スタイルシートについて詳しくは、後で学習する。

用語解説
マークアップ言語 (markup language)
 文書の一部を「タグ」と呼ばれる特別な文字列で囲うことにより、文章の構造(見出しやハイパーリンクなど)や、修飾情報(文字の大きさや組版の状態など)を、文章中に記述していく記述言語である。
W3C (World Wide Web Consortium)
 WWWで利用される技術の標準化をすすめる団体。WWW技術に関係の深い企業、大学・研究所、個人などが集まって、1994年10月に発足した。
WWW (World Wide Web)
 世界中に張り巡らされたクモの巣の意味から、インターネットのことを表す。正確には、インターネットやイントラネットで標準的に用いられるドキュメントシステムのことである。
RGB (Red-Green-Blue)
 「アールジービー」と読む。コンピュータで色を表すときに使われる表記法の一つである。赤(R)・緑(G)・青(B)の3つの色は光の三原色と呼ばれ、この組み合わせですべての色を表現できる。
スタイルシート (style sheet)
 フォントの種類や文字の大きさ、色、文字や行間の幅など、文書の見え方に関する情報をひとまとめにしたものである。同じスタイルシートを使うことで見え方を統一することができる。HTML文書にスタイルシートを適用するときはCSS(Cascading Style Sheets)という規格の言語を使用する。

 

★データの保存はこまめにする。
 データを修正したとき、その修正内容は保存したファイルに反映されていない。上書き保存または名前を付けて保存をした後に反映される。
 
★Webページごとに内容にあったタイトルを入力する。
 ページごとにタイトルを付けなくても何も問題はない。しかし、多くの検索サイト(gooやインフォシークなど)はページの登録作業をプログラムで自動的に行わせている。プログラムでは内容を理解することが困難なので、キーワードを調べる形をとっていると思われる。キーワードとしてタイトル(<TITLE>タグ)は必ず調べられると思われる。したがって、すべてのページに適切なタイトルを入れる方がよい。(検索サイトに必ず登録されるということではない。)また、タイトルはサイトマップ作成時にも利用される。

 

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