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16. ネットワーク □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■□□□□

16-1 LAN(Local Area Network)

 同一のオフィス内や同一の建物内など、比較的狭い範囲でコンピュータやプリンタなどを接続して、データをやり取りするネットワークのことである。基本的に特定の利用者だけが使える閉じた世界である。
 LANを外のインターネットの開かれた世界に接続することも可能であるが、外部からの不正アクセスなどに対して防御する仕組みが必要である。
 本社と支社など離れた場所にあるLAN同士を電話回線や専用線で広範囲に接続したものをWAN(Wide Area Network)と呼ぶ。開かれた世界であるインターネットとは違いWANも閉じた世界である。

16-2 LANの伝送媒体

 電気信号を伝えるもの(通信用ケーブル)である。

より対線(ツイストペアケーブル)
銅線を2本1ペアでより線とし、それを何組かまとめたケーブルである。
同軸ケーブル
1本の導線を中心にして周囲を絶縁体、金属シールドの順に同心円上に重ねたケーブルである。
光ファイバ
ガラスやプラスチックの細い繊維でできている、光を通すケーブルである。

ケーブル、伝送媒体

 最近では、より安価な「より対線」が主流となっている。

16-3 LANの配線形態

 配線形態を「トポロジ」といい、スター型、バス型、リング型等がある。

スター型
中心となる通信機器を介して端末を相互に接続する方式である。
バス型
バスまたは幹線と呼ばれる1本のケーブルに端末を接続する方式である。
リング型
バスまたは幹線と呼ばれる環状の1本のケーブルに端末を接続する方式である。
LAN、スター型 LAN、バス型 LAN、リング型
スター型 バス型 リング型

16-4 LAN間接続

リピータ
ケーブルの距離が長くなると電気信号に歪みと減衰が生じるため、信号を補正する中継器である。
ブリッジ
すべての電気信号を中継するリピータと違って、転送先のMACアドレスを見て適切なポートにのみ信号を伝送する中継器である。
ルータ
どの経路を通して転送すべきかを判断する経路選択機能を持つ中継器である。
ゲートウェイ
異種プロトコル(通信手順)間を接続するための装置またはソフトウェアである。

リピータ(repeater) ブリッジ(bridge) ルータ(router) ゲートウェイ(gateway) プロトコル(protocol)

16-5 LANの通信方式

CSMA/CD
送信しようとする端末は、バス上の信号の有無を調べて、信号が無ければ送信できる。2つ以上の端末が同時に送信しデータが衝突したときは、一定時間、待ってから再送信する。バス型で使用される。
トークンパッシング
1つのネットワークにトークンと呼ばれる特殊なデータを巡回させ、このトークンを獲得した端末が送信する権利を得る方式である。
TDMA
細かく時間を分割して、通信を行う端末に分割した時間を割り当てて通信する方式である。

CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection) TDMA(Time Division Multiple Access)

16-6 LANの種類(規格)

Ethernet
現在、ほとんどのLANで採用されている。接続形態は、バス型(10BASE-2、10BASE-5)とスター型(10BASE-T)の2種類がある。通信方式にCSMA/CDを採用し、IEEE 802.3委員会によって標準化された。
FDDI
接続形態は、リング型にすることが多いが、スター型も選択できる。通信方式にトークンパッシング方式を採用し、光ファイバーを利用して100Mbpsの通信が可能である。アメリカ規格協会(ANSI)で標準化され(X3T9.5)、その後、ISOの規格にもなっている。

FDDI(Fiber Distributed Data Interface)

16-7 ネットワークの形態

サーバクライアントシステム
データベース管理等、サービスを提供するサーバとサーバに対して処理を依頼するクライアントに分ける分散型システムである。アプリケーションのほとんどは、クライアントで処理し、サーバは大容量のファイルシステムの管理やプリンタなどの資源の管理を行う。
ピアツーピア
サーバを置かないシステム。1つの端末がサーバになったりクライアントになったりする。小規模なLANでファイルやプリンタを接続するのに向いている。

サーバクライアントシステム(server client system) ピアツーピア(peer to peer)

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