HSP3 プログラミングの基礎�V

(4) サウンド

　効果音やBGMとして、サウンドファイルを再生する命令について学習する。

mmload　ファイル名，　バッファ番号，　モード

　サウンドファイルのファイル名を指定したバッファ番号に読み込む。バッファ番号を省略すると0番となる。
　モードは次の通りである。省略するとモード0である。

モード 0	通常の再生を行う。	ほかのモードもあるので ヘルプで調べよう。
モード 1	無限ループで再生を行う。
モード 2	再生終了まで待って、次の命令に進む。

　再生できるサウンドの形式は次の通りである。

WAVE形式

MIDI形式

MP3形式

ASF(Advanced Streaming Format)形式

　　　このほかにも動画データや音楽CDを再生することができる。ヘルプで調べよう。
　※サウンドファイルのサイズ分のメモリを占有するので、サイズの大きい場合はmci命令で再生する。

mmplay　バッファ番号

　バッファ番号で指定したサウンドを再生する。再生方法はmmload命令で指定したモードとなる。

mmstop

　mmplay命令で再生したサウンドを停止する。

スペースキーでサウンド（効果音）が鳴るようにする。

    mmload "kouka1.wav"     ;効果音読み込み
    mes "スペースキーを押すと効果音が鳴ります。"
    mes "[Esc]キーで終了します。"
    repeat
        stick key
        if key = 16 : mmplay    ;効果音再生
        if key = 128 : end
        await 20
    loop
    stop

スペースキーを押すと効果音（短いサウンド、発射音）が鳴る。

　mmload命令、mmplay命令で、バッファ番号を省略している。この場合のバッファ番号は0となる。

スペースキーで発射音が鳴り、別にサウンド（BGM）を鳴らし続ける。

    mmload "kouka1.wav"
    mmload "bgm1.mp3", 1, 1        ;BGM読み込み
    mes "スペースキーを押すと効果音が鳴ります。"
    mes "[Esc]キーで終了します。"
    mmplay 1            ;BGM再生
    repeat
        stick key
        if key = 16 : mmplay
        if key = 128 : end
        await 20
    loop
    stop

BGMとしてサウンドが鳴り続け、スペースキーを押すと効果音（短いサウンド、発射音）が鳴る。

　BGMのサウンドをバッファ番号1に読み込んでいる。モードを1にして無限ループで再生させる。

サウンド(BGM)を停止、再開する。

    mmload "kouka1.wav"
    mmload "bgm1.mp3", 1, 1
    mes "スペースキーを押すと効果音が鳴ります。"
    mes "[Esc]キーで終了します。"
    mmplay 1
    repeat
        stick key
        if key = 16 : mmplay
        if key = 2 : mmplay 1   ;BGM再生
        if key = 8 : mmstop     ;BGM停止
        if key = 128 : end
        await 20
    loop
    stop

カーソル下［↓］でBGMが停止し、カーソル［↑］でBGMが再開する。

2006  © Hiroshi Masuda