課題プリント8(計算例) | マルチメディア実習 |
1.アナログ情報を電圧として入力するものとして、量子化の幅=0.5[V]で量子化、4ビット符号化する。下表のような結果の空欄を埋めなさい。
入力データ[V] 近似された値[V] 量子化データ 符号化データ 0.2 0 0 0000 0.4 0.5 1 0001 1.1 1.0 2 0010 3.8 4.0 8 1000 4.3 4.5 9 1001 1.7 1.5 3 0011 2.2 2.0 4 0100 3.6 3.5 7 0111 0.9 1.0 2 0010 2.8 3.0 6 0110 3.4 3.5 7 0111
入力データは正の値だけである。問題文から量子化の幅は0.5[V]で、表から近似値(近似された値)は0, 0.5, 1.0, 1.5, …のように0.5[V]単位になる。また、問題文から4ビット符号化する、とある。これは4ビットで表せるデータの種類の数だけ、すなわち、0000 〜 1111の16種類(段階)だけを扱うということである。
近似値は、入力データを元にしている。入力データが(近似値±量子化の幅÷2)の範囲のときに近似値にする。量子化の幅÷2=0.25である。
入力データが0.2[V]のとき、このデータが(近似値±0.25)の範囲に入るには近似値が0のときであるから、近似値は0となる。同じように、入力データが0.4[V]のときは近似値が0.5のときに(近似値±0.25)の範囲にはいるので、近似値は0.5となる。
近似値と入力データの範囲の表を作るとわかりやすい。量子化データは近似値の通し番号で、符号化データは量子化データを2進数に変換したものである。
近似値 入力データ
の範囲量子化データ 符号化データ 0 -0.25 〜 0.25 0 0000 0.5 0.25 〜 0.75 1 0001 1.0 0.75 〜 1.25 2 0010 1.5 1.25 〜 1.75 3 0011 2.0 1.75 〜 2.25 4 0100 2.5 2.25 〜 2.75 5 0101 3.0 2.75 〜 3.25 6 0110 3.5 3.25 〜 3.75 7 0111 4.0 3.75 〜 4.25 8 1000 4.5 4.25 〜 4.75 9 1001 5.0 4.75 〜 5.25 10 1010 5.5 5.25 〜 5.75 11 1011 6.0 5.75 〜 6.25 12 1100 6.5 6.25 〜 6.75 13 1101 7.0 6.75 〜 7.25 14 1110 7.5 7.25 〜 7.75 15 1111
この表から入力データを近似値、量子化データ、符号化データに変換すると良い。
3つ目の入力データ1.1[V]は0.75 〜 1.25の範囲にあるので、近似データは1.0、量子化データは2、符号化データは0010となる。
同じように、4つ目の入力データ3.8[V]は3.75 〜 4.25の範囲にあるので、近似データは4.0、量子化データは8、符号化データは1000となる。
マルチメディア実習 | Copyright © 2010 Hiroshi Masuda |