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◎ 「切り捨て」の計算方法
ここでは、正の実数について考える。実数の整数部分を取り出す関数に「INT」がある。
例えば、1.125を切り捨てで小数第2位まで求めるには、小数第3位以下を取り去ればよい。
単純に、関数INTを使うと次のような結果になり、小数以下を切り捨てたことになる。
INT(1.125) → 1
次に、1.125を10倍してから、INTで整数部分を取り出し、元に戻すため10で割ると次のような結果になり、小数第2位以下を切り捨てたことになる。
INT(1.125*10)/10 → 11/10 → 1.1
さらに、1.125を100倍してから、INTで整数部分を取り出し、元に戻すため100で割ると次のような結果になる。
INT(1.125*100)/100 → 112/100 → 1.12
これで、必要な処理、小数第3位以下を切り捨てて、小数第2位まで求めることができた。
ここで、100は10の2乗であり、必要な小数のけた数と乗数が一致する。
切り捨てで求める小数のけた数 使用する倍率 小数第1位まで 10 → 101 小数第2位まで 100 → 102 小数第3位まで 1000 → 103 … … 小数第n位まで 10n
問題30 次のプログラムは、40÷19を計算して結果を変数Y0に記憶させる。変数Y1にはY0を小数第1位まで、変数Y2にはY0を小数第2位まで、変数Y3にはY0を小数第3位まで、変数Y4にはY0を整数部分だけ、それぞれ切り捨てで格納し、出力するものである。空欄を埋めて完成させなさい。 [MON30.BAS]
[実行結果] 赤色部分が入力データである。
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