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さくら日本切手カタログ、日本切手専門カタログ(いずれも日本郵趣協会)より

このページ : 小笠原 富士箱根伊豆 中部山岳 白山 南アルプス

小笠原(おがさわら) 国立公園

 昭和47年10月16日 指定  面積 6,099ha  東京

1973(S48).6.26
P139,P140
父島海岸/南島サンゴ礁

 東京都小笠原諸島中の聟(むこ)島、父島、母島各列島などの自然を公園域とします。1972年(昭和47)にわが国25番目の国立公園となり、75年には南硫黄(いおう)島が削除されました。面積60.99km2、海中公園域4.63km2です。各島とも海食地形が発達し、父島の千尋(ちひろ)岩、母島の大崩(おおくずれ)湾、北硫黄島の岩壁などは比高が大でとくに優れた海食崖(がい)です。
 父島は面積24km2、人口1913人で東京都小笠原(おがさわら)村にある火山島です。父島列島の主島で小笠原諸島中最大の島です。日本列島とほぼ直角に太平洋を南下している海底火山脈に属しています。海岸は海食地形が発達し、起伏に富んでいるが平地は乏しい。最高は中央山の326mです。母島は面積21km2、人口428人で東京都小笠原(おがさわら)諸島の母島列島の主島です。父島に次ぐ第二の島です。第三紀に活動した海底火山の堆積(たいせき)物がのちに隆起してできたもので、島の中央に最高峰の乳房(ちぶさ)山(463m)があります。地質は主として安山岩、玄武岩類の火山岩で、一部にサンゴ石灰岩地帯がある。

植物:亜熱帯性原生林(母島の石門山、乳房山、南硫黄島の全島)、亜熱帯性海岸植生(ギョウギシバ、ハマゴウ、クサトベラ、モモタマナ)
動物:オガサワラオオコウモリ、メグロ、オガサワラウグイス、オガサワラメジロ、ミズナギドリ、カツオドリ、アジサシ、海ガメの産卵地


富士箱根伊豆(ふじはこねいず) 国立公園

 昭和11年2月1日 指定  面積 121,714ha  東京、神奈川、山梨、静岡
  (昭和30年3月15日 伊豆半島地域を編入し、富士箱根伊豆 国立公園と名称変更)
  (昭和39年7月7日 伊豆諸島地域(旧伊豆七島国定公園S30.4.1指定)を編入)

1962(S37).1.16 1964(S39).12.10
P91,P93,P94,P92 P219
芦ノ湖からの富士/三ッ峠からの富士
大瀬崎からの富士/石廊崎・みの掛け岩
八丈島とフェニックス
(国定公園切手として発行)

 富士山、箱根、伊豆半島、伊豆七島、富士五湖の地区からなる国立公園です。1936年(昭和11)富士山、箱根地区が指定され、55年(昭和30)伊豆半島地区、64年(昭和39)伊豆七島地区、75年(昭和50)富士五湖地区がそれぞれ追加されました。火山、温泉、海岸、湖沼、森林など豊富な観光資源をもちます。
 芦ノ湖(あしのこ)は周囲18km、面積6.8km2、最大深度40.6m、水面の標高725mで神奈川県南西部、箱根町にある湖です。箱根火山の火口原湖で、ひょうたん形をし、南のほうが広くなっており、箱根景勝の中心ともいえます。水は薄藍(あい)色で、透明度は以前は大きかったが、近年は観光開発の進んでいる元箱根付近ではしだいに小さくなってきています。大瀬崎(おせざき)は静岡県伊豆半島の北西端の岬です。沼津市西浦海岸の西端、達磨(だるま)山火山の斜面が海に達した所の岬で約1kmほど駿河(するが)湾に突出し、沖合いには暗礁がみられ、海水が瀬をなします。外海側から岬端(こうたん)にかけては巨礫(きょれき)からなる礫浜ですが、内湾側は砂浜で富士の眺めのよい海水浴場です。石廊崎(いろうざき)は静岡県伊豆半島最南端の岬です。石室崎とも書きます。南伊豆町に属し、付近は約100mの海食崖(がい)と、隆起海食台地、鋸歯(きょし)状に交錯する入り江と岬、安山岩質集塊岩からなる尖塔(せんとう)状の奇岩など、変化に富んだ壮大な景観です。八丈島(はちじょうじま)は北西の西山、南東の東山の両火山が接合したひょうたん形で、長軸約14km、周囲約59km、面積71.44km2です。西約4kmにある八丈小島(無人)とともに八丈町をなします。東京の南約290kmで、伊豆諸島南部にある火山島です。同諸島では大島に次いで大きく、亜熱帯気候の南国情緒豊かな観光地です。富士五湖は富士山北麓(ほくろく)の山中湖、河口湖、西(さい湖)、精進(しょうじ)湖、本栖(もとす)湖の五湖の総称です。

植物:富士山原始林(青木ヶ原樹海)、天城山原始林、ハリモミ純林(忍野)、アカマツ純林(諏訪ノ森)、フジザクラ(富士山)、大瀬ビャクシン天然林(天然記念物)、ツバキ・ツゲ・イヌツゲ
動物:ヤマネ、イノシシ、西湖コウモリ穴及びコウモリ(天然記念物)、オオミズナギドリ等の海鳥類


中部山岳(ちゅうぶさんがく) 国立公園

 昭和9年12月4日 指定  面積 174,323ha  新潟、富山、長野、岐阜

1972(S47).8.10
P137,P138
穂高岳/立山

 北アルプスを中心とする地域で、北は朝日岳(2418m)の北部から南は乗鞍(のりくら)岳(3026m)まで南北約91km、東西約30kmにおよびます。わが国におけるアルプス型の高山地域と、残り少ない原始的な峡谷を有する特色ある山地として指定されました。
 穂高岳(ほたかだけ)は長野・岐阜県境にあり、北アルプスの中心をなす山です。北アルプス最高峰の奥穂高岳(3190m)を中心に南北に連なる北穂高岳(3106m)、涸沢(からさわ)岳(3110m)、奥穂高岳、前穂高岳(3090m)、西穂高岳(2909m)の総称です。立山(たてやま)は富山県南東部、北アルプス北部の山です。立山本峰は雄山(おやま)(3003m)、大汝(おおなんじ)山(3015m)、富士(ふじ)ノ折立(おりたて)からなり、雄山神社本社のある雄山が立山の中心となっています。立山連峰は立山を中心に北は剱(つるぎ)岳・毛勝(けかち)山から南は薬師岳までの山々をいいます。また雄山、別山(べつさん)、浄土山を立山三山とよび、立山直下の溶岩台地をも含めた広範囲な地域を立山とよぶこともあります。

植物:原始林(上高地・黒部)、ハイマツ帯(五色ケ原・雲ノ平)、白馬連峰高山植物帯(特別天然記念物)、上高地ケショウヤナギ
動物:ライチョウ(特別天然記念物)、カモシカ(特別天然記念物)


白山(はくさん) 国立公園

 昭和37年11月12日 指定  面積 47,700ha  富山、石川、福井、岐阜
  (旧白山国定公園 昭和30年7月1日 指定)

1963(S38).3.
  
P101,P102
白山翠ヶ池/白山連峰

 白山を中心とする山岳公園です。面積477km2のうち178.57km2は特別保護区です。
 付近に散在する翠ヶ池、紺屋ヶ池、千蛇ヶ池などの新白山火山の火口といわれる高山湖とあいまって、優美な火山風景をつくっています。白山は石川・岐阜県境にまたがり、両白(りょうはく)山地にあり、白山火山帯の盟主で、古来、富士山、立山(たてやま)とともに日本三名山の一つとして名高く、信仰登山の霊山として知られています。頂部は最高峰の御前峰(ごぜんがみね)(2702m)と大汝(おおなんじ)峰(2684m)、剣(けん)ヶ峰(2656m)の三峰に分かれ、南方の別山(べつさん)、三ノ峰を加え白山五峰と称されます。さらに西方の白山釈迦(しゃか)岳なども含めて白山と総称します。

植物:高山植物の大群落、広大なハイマツ帯
動物:カモシカ(特別天然記念物)、サル・シカ・ツキノワグマ、ライチョウ(特別天然記念物


南アルプス(みなみあるぷす) 国立公園

 昭和39年6月1日 指定  面積 35,752ha  山梨、長野、静岡

1967(S42).7.10
P119,P120
北岳、甲斐駒岳/赤石岳、聖岳、東岳

 1964年(昭和39)指定、76年(昭和51)大井川源流部を削除する。日本アルプスの一つとして北アルプスと並び称せられるアルピニストのメッカとして名高い。赤石(あかいし)山脈がその主要部を占め、北は鋸山(のこぎりやま)(2685m)から南は光(てかり)岳(2591m)まで南北約60kmにおよびます。
 北岳(きただけ)は標高3192mで山梨県北西部、赤石(あかいし)山脈(南アルプス)北部にある富士山に次ぐ日本で第二位の高峰です。間(あい)ノ岳、農鳥(のうとり)岳とともに白根(しらね)三山あるいは白根山ともよばれる。南アルプスの展望台、夜叉神(やしやじん)峠からの雄大な山容は格別です。駒ヶ岳(こまがたけ)は標高2967mで山梨・長野県境、赤石(あかいし)山脈北部の高峰です。甲斐(かい)駒ヶ岳、甲斐駒などともよばれ、ほかの地方の駒ヶ岳と区別されます。北および東斜面に大構造線が走り、きわめて急峻(きゅうしゅん)な山です。主峰の東方に摩利支天(まりしてん)、北西に坊主(ぼうず)山の2岩壁をもつために、見る方向により著しく山容を異にします。赤石岳(あかいしだけ)は標高3120mで長野・静岡県境に沿って走る赤石山脈(南アルプス)の主峰の一つです。東側は静岡県大井川上流の渓谷になり、西側は長野県の天竜川支流遠山(とおやま)川と小渋(こしぶ)川の渓谷です。聖岳(ひじりだけ)は標高3013mで静岡・長野県境にある山です。赤石(あかいし)山脈(南アルプス)南部にあり、日本最南部の3000mを超える山として知られています。長野県では遠山(とおやま)川支流の西沢の源流にあたるところから西沢山と呼ばれます。東西二峰からなり、東峰を奥聖岳(2978m)、西峰を前聖岳(3013m)と称します。

植物:ハイマツ群落、高山植物
動物:カモシカ(特別天然記念物)、ライチョウ(特別天然記念物)、サル・タカ



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公園の説明は小学館刊行「大日本百科全書(ニッポニカ)」より
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