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さくら日本切手カタログ、日本切手専門カタログ(いずれも日本郵趣協会)より

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壱岐対馬(いきつしま) 国定公園

 昭和43年7月22日 指定  面積 11,950ha  長崎

1970(S45).2.25
P240
浅茅湾と対州馬と豆酘(つつ)娘

 長崎県の壱岐、対馬2島の海岸景勝部を中心にした国定公園です。壱岐、対馬は九州本土と朝鮮半島との間に飛び石状に分布し、古来、日本と大陸との文化交流の中継地としての役割を果たした国境の島で、自然美とともに史跡に富む島です。
 浅茅湾(あそうわん)は長崎県、対馬(つしま)の中央部にあるリアス式湾入です。浅海湾とも書きます。対馬の中央部の準平原をなす丘陵が沈降してできた湾で、入口は朝鮮海峡に向かって開き、大口(おおぐち)瀬戸と呼ばれます。湾内は広く面積240km2です。対州馬(たいしゅううま)の体高は、107cm〜136cmで、平均メス125cm・オス127cm位で小さい。性格温順、粗食にたえ、負担力に富み、山路を上下するのに巧みです。蹄(ひづめ)が強靱なことが最も美点で、装蹄は行わなれません。肢蹄が強く険峻な坂路に最も適しています。豆酘(つつ)は長崎県下県(しもあがた)郡厳原(いづはら)町の一地区(旧豆酘村)です。対馬(つしま)の南端に位置します。豆酘崎は灯台のある景勝地です。港の北は対馬島民の信仰を集める多久頭魂(たくつだま)神社や豆酘美人の伝説をもつ美女塚があります。

植物:カシ、シイ類、アベマキ、モミ、ツガ
動物:ヤマネコ、対馬テン、高麗キジ


九州中央山地(きゅうしゅうちゅうおうさんち) 国定公園

 昭和57年5月15日 指定  面積 27,096ha  熊本、宮崎

 宮崎・熊本県境の九州山地脊梁(せきりょう)を中心とする国定公園です。市房(いちふさ)山(1721m)、国見(くにみ)岳(1739m)を含む日向(ひゅうが)山地、球磨(くま)山地と、球磨川水系、一ツ瀬(ひとつせ)川水系、綾(あや)川水系が含まれます。主要な観光地として、西都原(さいとばる)古墳群、人吉(ひとよし)市に発船する球磨川下りがあります。

植物:ツクシシャクナゲ、オオヤマレンゲ、ミヤマキリシマ、白岩山石灰岩峰群落(天然記念物)
動物:ニホンコキクガキラコウモリ、ニホンリス、コシジロヤマドリ、タマシギ等


日豊海岸(にっぽうかいがん) 国定公園

 昭和49年2月15日 指定  面積 8,518ha  大分、宮崎

 大分県北海部(きたあまべ)郡佐賀関(さがのせき)町の佐賀関半島から宮崎県日向(ひゅうが)市美々津(みみつ)海岸に至る豊後(ぶんご)水道・日向灘(なだ)北部西岸のリアス式海岸地域を占める国定公園です。湾の中や岬端に近く無垢(むく)島、保戸(ほと)島、大島、大入(おおにゅう)島、屋形(やかた)島、深(ふか)島、島浦(しまうら)島などの島や、「(はえ)」とよばれる岩礁が沈降に残っています。外洋の波浪を受ける南東向きの海岸には海食崖(がい)や洞穴・洞門が発達しています。

植物:ビロウ(天然記念物)、海浜植物群落
動物:カワウ


祖母傾(そぼかたむき) 国定公園

 昭和40年3月25日 指定  面積 22,000ha  大分、宮崎

1967(S42).12.20
P226,P227
祖母山の遠望/高千穂峡

 大分・宮崎両県にまたがる祖母山(1757m)、傾山(1602m)を中心とする国定公園です。祖母、傾のほか、大崩(おおくえ)山、矢筈(やはず)岳、行縢(むかばき)山、五ヶ所高原などの山々、高千穂(たかちほ)峡、祝子川(ほうりがわ)渓谷、藤河内(ふじこうち)渓谷などを含みます。
 祖母山は大分・宮崎県境西部にそびえる山です。九州山地の主峰で、ピラミッド形の美しい山容を示します。神武(じんむ)天皇の皇祖母(豊玉姫(とよたまひめ))を祀(まつ)ることからこの名があります。高千穂峡は宮崎県北部、五ヶ瀬(ごかせ)川の上流部、西臼杵(にしうすき)郡高千穂町を流れる峡谷です。高千穂町は、北西部に位置する阿蘇(あそ)山の溶結凝灰岩が厚く堆積(たいせき)して山間の台地を形成しているが、五ヶ瀬川はこの台地を深く侵食して、約100mの深さの峡谷をなします。侵食した凝灰岩の絶壁下部は赤色の柱状節理がみられます。

植物:祖母山腹原生林
動物:カモシカ(特別天然記念物)


日南海岸(にちなんかいがん) 国定公園

 昭和30年6月1日 指定  面積 4,542ha  宮崎、鹿児島

1964(S39).2.20
堀切峠からの波状岩とリュウゼツラン

 宮崎市南部から鹿児島県志布志(しぶし)湾に至る海岸に沿う国定公園です。宮崎県側の海岸線は隆起海岸で、日南山地が海に迫ります。一方、志布志湾は全長約16kmの砂浜海岸です。
 堀切峠(ほりきりとうげ)は宮崎市南部、青島(あおしま)より鵜戸(うど)山地を越え日南(にちなん)海岸内海港(うちうみこう)に抜ける峠です。標高61mの切り通しで、眼下に紺碧(こんぺき)の太平洋と日南海岸独特の波状岩(鬼の洗濯板(せんたくいた))の光景が開けます。

植物:ソテツの天然林、アコウ(野島)、タチバナ(市木)
動物:都井岬の野生馬、幸島の野猿


奄美群島(あまみぐんとう) 国定公園

 昭和49年2月15日 指定  面積 7,861ha  鹿児島

 鹿児島県、奄美諸島に広がる国定公園です。そのうち海中公園は笠利(かさり)半島東海岸、摺子(すりこ)崎、瀬戸内(せとうち)、亀徳(かめとく)、与論(よろん)島の5地区にわたります。奄美大島南部のリアス式海岸、河口部のマングローブ林、湯湾(ゆわん)岳の亜熱帯広葉樹林、喜界(きかい)島の隆起サンゴ礁地形、徳之島の犬田布(いんたぶ)岬、カルスト台地、砂丘海岸、沖永良部(おきのえらぶ)島の鍾乳洞(しょうにゅうどう)群、与論島の海岸地形などがおもなものです。

植物:ソテツ・アダン・クサトベラ・ガジュマル・アコウ等(亜熱帯性海岸植物)、シイ・カシ・イジュ(亜熱帯性広葉樹林)、マングローブ林
動物:アマミノクロウサギ、アマミトゲネズミ、アマミシジュウカラ、アカヒゲ、アマミヤマガラ、ハブ、サンゴ礁、熱帯魚


沖縄海岸(おきなわかいがん) 国定公園

 昭和47年5月15日 指定  面積 10,320ha  沖縄

 沖縄県沖縄本島の北部、辺戸(へど)岬から残波(ざんぱ)岬に至る西海岸一帯と、慶良間(けらま)列島を含む海域の国定公園です。1965年(昭和40)琉球(りゅうきゅう)政府立公園として指定されましたが、72年(昭和47)沖縄県の本土復帰と同時に国定公園となり、78年(昭和53)慶良間地区が追加されました。海岸はいずれも裾礁(きょしょう)、離礁などの美しいサンゴ礁で、イシサンゴ類や熱帯魚類に恵まれた海中景観で知られています。

植物:山岳部の亜熱帯林
動物:ノグチゲラ(与那覇岳)、熱帯魚


沖縄戦跡(おきなわせんせき) 国定公園

 昭和47年5月15日 指定  面積 3,127ha  沖縄

 沖縄県沖縄本島の南端、糸満(いとまん)市、具志頭(ぐしかみ)村にまたがる、第二次世界大戦の戦跡を中心に海岸の自然景観を含めた国定公園です。1965年(昭和40)琉球(りゅうきゅう)政府立公園として指定されましたが、72年(昭和47)沖縄県の本土復帰と同時に国定公園になりました。この公園内にある戦跡は、沖縄戦最大の激戦および終焉(しゅうえん)の地です。

植物:海岸部の亜熱帯林
動物:−



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