§１６　サウンド1	プログラミング実習

　Windowsの標準的な音声形式であるWAVファイルを再生する。

【１】　プログラム作成の準備

操作 1　Windowsアプリケーションを作成するためのプロジェクトを作成する。プロジェクト名は「実習１６waveサウンド」とする。

操作 2　フォーム(Form1)のプロパティを次のように設定する。

Text

waveサウンド

操作 3　図を参考にして、6個のボタンを配置する。サイズや場所は適当でよい。

ボタン	(Name) → PlayButton1、　Text → "サウンド再生1" (Name) → LoopButton1、　Text → "ループ再生1" (Name) → StopButton1、　Text → "サウンド停止1" (Name) → PlayButton2、　Text → "サウンド再生2" (Name) → LoopButton2、　Text → "ループ再生2" (Name) → StopButton2、　Text → "サウンド停止2"

操作 4　プログラムを保存する。　（ ［ファイル(F)］ → ［すべてを保存(L)］ ）

【２】　My.Computer.Audioオブジェクト

　Audioオブジェクトを使って、wave形式の音声ファイルを再生する。再生にはPlayメソッド、停止にはStopメソッドを使う。

操作 5　サウンド再生1 PlayButton1のクリックイベントに対応するメソッドを次のように作成する。

    Private Sub PlayButton1_Click(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles PlayButton1.Click
        My.Computer.Audio.Play("c:\windows\media\tada.wav", AudioPlayMode.Background)
    End Sub

※ "\"は"\"のことである。

　Playメソッドには、Wave形式の音声ファイルと再生モードの2つを指定する。一度だけ再生するには、再生モードにAudioPlayMode.Backgroundを指定する。

　実行して、サウンド再生1ボタンをクリックすると音声ファイルが再生される。

操作 6　ループ再生1 LoopButton1のクリックイベントに対応するメソッドを次のように作成する。

    Private Sub LoopButton1_Click(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles LoopButton1.Click
        My.Computer.Audio.Play("c:\windows\media\tada.wav", AudioPlayMode.BackgroundLoop)
    End Sub

　Playメソッドには、Wave形式の音声ファイルと再生モードの2つを指定する。繰り返し再生するには、再生モードにAudioPlayMode.BackgroundLoopを指定する。

　実行して、ループ再生1ボタンをクリックすると音声ファイルが繰り返し再生される。プログラムを終了するかサウンド再生1ボタンをクリックするまで再生が繰り返される。

操作 7　サウンド停止1 StopButton1のクリックイベントに対応するメソッドを次のように作成する。

    Private Sub StopButton1_Click(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles StopButton1.Click
        My.Computer.Audio.Stop()
    End Sub

　実行して、ループ再生1ボタンをクリックする。音声ファイルが再生されているときにサウンド停止1ボタンをクリックすると再生が停止する。

　いろいろなソフトウェアで、比較的短い音声を再生する場合に利用する。例えば、操作を誤ったときの警告音やゲームの効果音（爆発音）などである。

§１６　サウンド1	Copyright©2009 Hiroshi Masuda