API (Application Program Interface) VB6
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 API (Application Program Interface)

 アプリケーションプログラムインターフェイス
 APIは、WindowsなどのOS(オペレーティングシステム)がプログラム(アプリケーション)に対して公開しているインターフェイスで、プログラムは基本的にすべての処理をこのAPIを通して行なう。一般的にAPIは関数の形式をとっており、プログラムからはAPIの関数に対して適当な引数(パラメータ)を渡してを呼び出す。


 APIビューア

 APIを使うためには、使いたいAPI関数を宣言しなければならない。例えば、音を出すAPIはsndPlaySoundで次のように宣言する。

Public Declare Function sndPlaySound Lib "winmm.dll" Alias "sndPlaySoundA" (ByVal lpszSoundName As String, ByVal uFlags As Long) As Long

 宣言は長く、間違いなく入力するのは大変である。そこで、“APIビューア”というものを使うと便利である。
 起動はVisualBasicのメニューで次のように選択する。

[アドイン(A)] → [アドイン マネージャ(A)...]

 左図のようなダイアログが表示されるので、利用可能なアドインから「VB6 APIビューア」をクリックして選択し、、ロード方法から「ロード/アンロード」にチェックを入れて[OK]をクリックする。
 もう一度、メニューから[アドイン(A)]を選択すると、“APIビューア”が増えているので、それをクリックすると起動する。
 常に使えるようにしておくには、ロード方法から「起動時にロード」にチェックを入れる。


 “APIビューア”を起動すると次のようなウィンドウが開く。まず、メニューから次のように選択して、データを読み込む必要がある。

[ファイル(F)] → [テキストファイルの読込(T)...]

 ファイル名を選択するダイアログが開くので、次のファイルを選択する。
    ファイル名 : Win32api.txt
 これで“APIビューア”の準備完了である。

操作:sndPlaySoundを探すとき
@ 種類から「関数」を選択する。 種類には「定数」、「関数」、「型」がある。
A 探したい関数名の先頭からsnと入力すると、有効な項目のリストにsndPlaySoundが表示される。
B sndPlaySoundを選択する。
C [追加(A)]ボタンをクリックすると選択された項目に宣言が表示される。
D [コピー(C)]ボタンをクリックする。
E VisualBasicのコードウィンドウで貼付けを選択するとコピーされる。

 使用中に、次のようなダイアログが表示されることがある。

 [はい]をクリックしておくと、次からはデータファイルWin32api.MDBの読み込みが速くなる。[いいえ]でもかまわない。


 APIを使う

 通常のVBの命令とは違い、API関数宣言の英大文字・小文字は区別されるので注意が必要である。しかし、API関数の宣言は、“APIビューア”を利用してコピーすればよい。
 コピーする場所は、フォームのコードウィンドウではなく。標準モジュールにコピーする。
 標準モジュールは、メニューから次のように選択して、プロジェクトに追加する。

[プロジェクト(P)] → [標準モジュールの追加(M)]

 標準モジュールには、API関数の宣言だけでよい。

 APIは関数なので呼び出すと返却値があり、その返却値を受け取る変数が必要になる。sndPlaySound関数の場合、Public Declare Function sndPlaySound ・・・・・) As Long と宣言されている。この最後にあるAs Longが返却値の型である。
 実際に呼び出すときは、次のように書くことになる。

Dim  rr As Long
    ・・・
rr = sndPlaySound("filename.wav", SND_ASYNC)


 Visual Baiscに用意されていない命令でも、WindowsでできることであればAPI関数として用意されていることが多い。まずは、やりたいことがVBにあるかどうかヘルプなどで確認してなければAPI関数を調べてみよう。


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