Webエディタの作成 VB6 |
ブラウザコンロトロール
ウェブブラウザ(Web Browser) コントロールは、インストールされているインターネット エクスプローラと同じ閲覧機能を持つ。プログラムで使用する主なプロパティ、メソッド、イベント(プロシージャ)を次にまとめておく。
プロパティ | Busy | ビジー状態かどうか |
LocationName | 表示中のアドレス(ファイル名) | |
LocationURL | 表示中のプロトコル+アドレス | |
メソッド | Navigate | 指定のURL*1のページを表示 |
GoBack | 戻る | |
GoForward | 進む | |
GoHome | ホームのページを表示 | |
GoSearch | 検索 | |
Refresh | 更新 | |
Stop | 中止 | |
イベント | NavigateComplete2 | 指定のURLへ接続が完了したとき |
DownloadComplete | ダウンロードが完了したとき |
このコントロールを使うと、基本的な閲覧機能を備えたブラウザを作ることができる。
更新 ボタンと戻る ボタンの処理等
更新のボタン(cmdFile(2))をクリックすると、現在対象になっているファイルをブラウザに表示する。現在リッチテキストで編集中のテキストは保存しておく必要がある。
ブラウザに指定URL(ファイル)を表示させるには、Navigateメソッドを使う。
ブラウザに表示されているページにリンクが設定されていると、そのリンクをクリックすることでページを移動することができる(プログラムの必要はない)。そのとき、元のページに戻るのに便利なように戻るのボタン(cmdFile(3))を用意する。
元のページに戻るには、GoBackメソッドを使う。ただし、戻るページがないとエラーが発生するので、エラーとラップ(On
Error )も追加しておく。
・プログラムリスト
Private Sub cmdFile_Click(Index As Integer)
On Error GoTo Err1
Select Case Index
Case 0
ReadFile
Case 1
WriteFile
Case 2
WBrowser.Navigate File1.Path & "\" & txtFileName.Text
Case 3
WBrowser.GoBack
End Select
Exit Sub
Err1:
End Sub
ファイルを読み込んだとき、保存したときにもブラウザに表示されているページが更新されるようにReadFileプロシージャとSaveFileプロシージャに処理を追加する。
Private Sub ReadFile() 'ファイルをテキストとして読み込む RichTB.LoadFile File1.Path & "\" & txtFileName.Text, rtfText WBrowser.Navigate File1.Path & "\" & txtFileName.Text End Sub Private Sub WriteFile() 'ファイルをテキストとして書き込む RichTB.SaveFile File1.Path & "\" & txtFileName.Text, rtfText WBrowser.Navigate File1.Path & "\" & txtFileName.Text End Sub
さらに、現在表示されているページのURLがlblURLに表示されるようにする。ページ表示が完了したときに表示すればよいので、NavigateComplete2プロシージャにプログラムを書く。
Private Sub WBrowser_NavigateComplete2(ByVal pDisp As Object, URL As Variant) 'ブラウザに表示中のファイル名表示 lblURL.Caption = "URL : " & URL End Sub
表示されているページのURLはLocateionURLプロパティでも参照できるが、このプロシージャの引数にはURLがあるのでそれを使っている。
Copyright © 2001 Hiroshi Masuda |