§3 電卓の制作 VB6
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 数字のキーとは別に、すなわち、コントロール配列としてではなくボタンを用意する。

図3-2-1

 符号反転ボタンのオブジェクト名は、cmdHantenとする。

 数字キーと区別しやすいように機能キーの色を濃いグレーなどに変更する。Styleプロパティを1-グラフィックスに設定し、BackColorプロパティを濃いグレーなどに設定する。また、表示する文字をFontプロパティで太字に設定する。


 処理の流れは次のとおりである。

  1. txtDisplayに表示されている文字列の先頭文字が−符号かどうかを判定する。
     先頭の1文字だけ取り出すには関数Leftを使い、次のようにする。
        Left(txtDisplay.Text, 1)
  2. −符号のとき → −符号を除去する。必要な文字列は2文字目以降である。2文字目以降の文字列を取り出すには関数Midを使い次のようにする。
        Mid(txtDisplay.Text,2)
     −符号以外のとき → −符号を付ける。

・プログラムリスト

Private Sub cmdHanten_Click()
    If Left(txtDisplay.Text, 1) = "-" Then    '-符号あり
        txtDisplay.Text = Mid(txtDisplay.Text, 2)
    Else
        txtDisplay.Text = "-" & txtDisplay.Text
    End If
End Sub

※ 関数Midは、本来、次のように文字列の一部分を取り出す関数である。
    Mid(元の文字列, 先頭位置, 文字数)
元の文字列から取り出したい部分の先頭位置(先頭からの文字数)と先頭位置からの文字数を指定する。
    例: Mid("ABCDEFG", 3, 2) → "CD" が取り出される。
文字数を省略すると、取り出したい部分の先頭位置から元の文字列の最後までが取り出される。
    例: Mid("ABCDEFG", 3) → "CDEFG" が取り出される。


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