§3 複数のフォーム VB6
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 メッセージボックス サンプル1

 何かの処理の途中で、確認をするときなどに便利な関数にメッセージボックスMsgBoxがある。このメッセージボックスも立派なウィンドウである。

 新規にフォームを用意して、コマンドボタン(Command1)を1つ配置する。次のプログラムを入力する。

・プログラムリスト1

Private Sub Command1_Click()
    MsgBox "簡単な確認用に使える。", vbOKOnly, "サンプル1"
End Sub

 実行すると左図のようなウィンドウが開く。MsgBox関数の主な引数は次の通りである。ボタンの種類がいろいろと用意されている。

      MsgBox   "簡単な確認用に使える。",   vbOKOnly,   "サンプル1"

メッセージ

ボタン種類

タイトル


 メッセージボックス サンプル2

 サンプル1では、OKボタンをクリックする以外になかったので、返却値を利用していない(返却値を受け取るようにしていない)。ここでは、複数のボタンが出る例を示す。

 新規にフォームを用意して、コマンドボタン(Command1)を1つ配置する。次のプログラムを入力する。

・プログラムリスト2

Private Sub Command1_Click()
    Dim r As Integer

    r = MsgBox("簡単な確認用に使える。", vbYesNo, "サンプル1")
    Print r
End Sub

 実行すると左図のように[はい]と[いいえ]のボタンが表示される。[はい]をクリックすると6、[いいえ]をクリックすると7がフォームに表示される。

 MsgBox関数の返却値はInteger型である。6がはいで、7がいいえでは覚えにくい。VBではあらかじめ次のように定数として定義されている。
 はい 6 vbYes    いいえ 7 vbNo 

 vbYesNoの部分をvbYesNo + vbQuestionに変更して実行してみよう。


 メッセージボックスのボタンと返却値

 ボタンの種類は次の通りである。(Visual Basic 6のヘルプより)

定  数 内  容
vbOKOnly 0 [OK] ボタンのみを表示します。
vbOKCancel 1 [OK] ボタンと [キャンセル] ボタンを表示します。
vbAbortRetryIgnore 2 [中止]、[再試行]、および [無視] の 3 つのボタンを表示します。
vbYesNoCancel 3 [はい]、[いいえ]、および [キャンセル] の 3 つのボタンを表示します。
vbYesNo 4 [はい] ボタンと [いいえ] ボタンを表示します。
vbRetryCancel 5 [再試行] ボタンと [キャンセル] ボタンを表示します。
vbCritical 16 警告メッセージ アイコンを表示します。
vbQuestion 32 問い合わせメッセージ アイコンを表示します。
vbExclamation 48 注意メッセージ アイコンを表示します。
vbInformation 64 情報メッセージ アイコンを表示します。
vbDefaultButton1 0 第 1 ボタンを標準ボタンにします。
vbDefaultButton2 256 第 2 ボタンを標準ボタンにします。
vbDefaultButton3 512 第 3 ボタンを標準ボタンにします。
vbDefaultButton4 768 第 4 ボタンを標準ボタンにします。
vbApplicationModal 0 アプリケーション モーダルに設定します。メッセージ ボックスに応答するまで、現在選択中のアプリケーションの実行を継続できません。
vbSystemModal 4096 システム モーダルに設定します。メッセージ ボックスに応答するまで、すべてのアプリケーションが中断されます。
vbMsgBoxHelpButton 16384 ヘルプ ボタンを追加します。
VbMsgBoxSetForeground 65536 最前面のウィンドウとして表示します。
vbMsgBoxRight 524288 テキストを右寄せで表示します。
vbMsgBoxRtlReading 1048576 テキストを、右から左の方向で表示します。

 返却値の定数は次の通りである。

定 数 説 明
vbOK 1 [OK]
vbCancel 2 [キャンセル]
vbAbort 3 [中止]
vbRetry 4 [再試行]
vbIgnore 5 [無視]
vbYes 6 [はい]
vbNo 7 [いいえ]

 

 MsgBox関数はメッセージの表示とボタンだけであるが、文字が入力できるInputBox関数というものもある。詳しくは、VBのヘルプで調べてみよう。


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Copyright © 2002 Hiroshi Masuda 

 

 

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