§4 画像(ピクチャコントロール)の利用 VB6
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 1. グラフィックメソッド

 グラフィックメソッドは直線や円などを描くための命令である。

 花見の画像を配置したフォームにコマンドボタン1つ(Command1)を画像の横に配置する。画像"花見.bmp"を再度、設定しておく。Picture1_Clickサブプロシージャは不要なので消しておく。

 ボタン1をクリックすると花見の画像に円を描くようにする。プログラムは次の通りである。

・プログラムリスト

Option Explicit

Private Sub Command1_Click()
    Dim x0 As Integer, y0 As Integer

    x0 = Picture1.ScaleWidth / 2    '円の中心のx座標計算
    y0 = Picture1.ScaleHeight / 2   '円の中心のy座標計算
    Picture1.Circle (x0, y0), x0 * 0.8  '円の描画
End Sub

 画像の中央を中心座標とするため、画像幅(ScaleWidth)の1/2をx座標に、画像高さ(ScaleHeight)の1/2をy座標としている。
 メソッドCircleは円や楕円を描画する命令である。花見の画像に円を描きたいのでPicture1.Circleというようにオブジェクトを指定する。次のかっこ内の2つの値が中心座標、その次が半径である。

実行結果

 

グラフィックメソッド ObjectはFormやPictureなどのオブジェクトを指定する。
object.Circle (x, y), 半径, 色, 開始角, 終了角, 楕円縦横比
 色はQBColorまたはRGB関数を使って色を指定する。
 開始角と終了角は円弧を描くために指定する。角度はラジアンで指定する。
 楕円を描くときに指定する。
 色、開始角、終了角、楕円縦横比は省略できる。


 
直線   object.Line (x1, y1)-(x2, y2), 色, {B|BF}
 直線の始点(x1,y1)と終点(x2,y2)を指定する。
 色は円と同じ。
 BとBFはどちらかを指定する。
 Bを指定すると四角形、BFを指定すると四角形を描き、中を塗りつぶす。
object.PSet (x, y), 色
消去 object.Cls

 座標で使われている単位はtwipである。一般的な単位であるドット(ピクセル)とは次の関係にある。

1ドット = 15twip

 この単位はオブジェクトのScaleModeプロパティで変更することもできる。


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Copyright © 2002 Hiroshi Masuda 

 

 

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