§1 テキストエディタの制作 VB6
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 入力したデータ(テキスト)をファイルとして保存したり、ファイルからデータを読み込んだりする処理を作成する。
 起動したときは、データもファイル名もない状態になっている。ここで、ファイルを開き編集したりデータを入力し、保存することになる。

 1. ファイル名の準備

 ファイル名は文字列なのでString型とし、変数Filenameに記憶させる。ファイル名は、開く(読み込み)のときにも保存するときにも必要になるので、すべてのプロシージャで参照ができるようにグローバル変数として宣言する(すなわち(General)オブジェクト、(Declarations)プロシージャで宣言)。

Dim Filename As String    'ファイル名用

 変数Filenameの初期値として "*NONE" を設定してファイル名が未設定である目印とする。初期値の設定なのでForm_Loadプロシージャに命令を追加する。

Private Sub Form_Load()
'実行時の最初に一度だけ処理される。
    Text1.Top = 0
    Text1.Left = 0
    Henkou = False
    Filename = "*NONE"        '←追加部分
End Sub


 2. コモンダイアログコントロール

 メニューから保存(S)を選択したときに変数Filenameが "*NONE" であるときは、ファイル名が未設定という目印なのでファイル名を入力する必要がある。
 ここでは、保存するフォルダを選んだりファイル名を入力するのに便利なコモンダイアログコントロールを使用する。このコントロールは、標準では表示されていないので選択する必要がある。

コモンダイアログコントロール の選択

 メニューバーから[プロジェクト(P)] → [コンポーネント(O)]を選択すると図1-3-1のようなダイアログが開く。。

図1-3-1

 リストの中からMicrosoft Common Dialog Control 6.0(6.0の部分はバージョンを表しており異なる場合がある)を選択(チェックを入れる)し、OKボタンをクリックする。

 コントロールのリストに新たなコントロール が表示されるので、フォームに配置する(図1-3-2参照)。このコントロールは実行時には表示されない(見えない)ので適当な場所に配置して良い。

図1-3-2
プロパティ(コモンダイアログコントロール)
  (オブジェクト名)   CommonDialog1
  CancelError ユーザがキャンセルボタンを押したときエラーを発生させる。 → True
  True = 発生する、  False = 発生しない

 詳しくは、ヘルプ(キーワードはコモンダイアログコントロール)を参照のこと。


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