§0 プログラミングを始める前に VB6
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 プログラミングの言語には次のようなものがある。

C  UNIXの大部分が書かれた言語で、これまでの言語より効率の良いプログラミングができる。
 オブジェクト指向のプログラミングができるC++などもある。
 
BASIC  入門者用のプログラミング言語として初期の(8bit)パソコンで広まった。命令を一つずつ解釈しながら実行する「インタープリタ」が主流であったが、命令を一括して機械語に変換する「コンパイラ」もある。
 BASICはBeginner's All-purpose Symbolic Instruction Codeの略である。
 
JAVA  オブジェクト指向のインタープリタ言語である。JAVAコンパイラが生成する中間コードを実行するJava VM(JavaVirtual Machine)を用意すれば、OSやハードウェアの違いに関係なく動作させることができる。
 
COBOL  事務処理用のプログラミング言語である。データベースなどと連携して大量のデータを処理するのに向いている。通信(ネットワーク)機能の強化やビジュアルな開発環境なども用意され、まだ広く使われている。
 
FORTRAN   科学技術計算用のプログラミング言語である。通信(ネットワーク)機能の強化を始め、科学分野ではまだ使われている。
 
Pascal  教育用のプログラミング言語である。名前は数学者Pascalに由来する。高度なアルゴリズム記述能力を持ち、計算機科学の入門を始めとして広く使われている。


プログラム言語の選択

 これから開発しようとしているプログラムはウィンドウズ環境でグラフィカルなインターフェースを持つものである。このようなプログラムを開発する環境として主なものは次の通りである。

Visual C++  C/C++をベースとした開発環境である。
Visual BASIC   BASICをベースとした開発環境である。
Delphi  Pascalをベースとした開発環境である。
JBuilder  Javaをベースとした開発環境である。

 高速な処理スピードや高機能なソフトウェアを開発するのであれば、Visual C++やDelphiといった言語が候補となる。実際、市販されているアプリケーションソフトウェアなどの多くはこれらの言語で開発されている。
 ネットワークに対応し、どのようなプラットフォーム(OSやハードウェア環境)でも動作させる必要があるソフトウェアを開発するのであれば、JAVA(JBuilder)が候補となる。

 この中で比較的容易な言語が、Visual BASICであろう。Visual BASICは、BASICと名が入っているようにIF文やFOR文の文法は、これまでのBASICとほぼ同じものである。

@インタプリタなのでエラーやバグ(プログラムの誤り)の発見・修正が容易である。
Aコンパイルができるので配布が容易である。

 ここでは Visual BASIC でソフトウェアの開発を進めていくことにする。

 さらに、Microsoft社は、同社のアプリケーションをカスタマイズするためのマクロ言語を、このVisual Basicと言語体系がよく似たVisual Basic for Applications(VBA)で統一している。


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