§1 人に使ってもらうソフトウェア VB6 | |
(2) 作業の流れ |
電圧の計算
オームの法則を利用して、電流と抵抗の値から電圧の値を求めて表示するプログラムを作成する。
公式 電圧 = 電流 × 抵抗
新規フォームを用意して、図1-2-1のように部品を配置する。
図1-2-1 |
・計算に必要にデータ : 電流の値、 抵抗の値
・出力 : オームの法則により計算した結果(電圧の値)
レイアウト(左図参照)
メッセージ表示 … ラベルコントロール
データ入力 … テキストボックスコントロール
計算開始、終了 … コマンドボタンコントロール
=== ポイント ===
※ ラベルやボタンなどを配置するときは作業の流れを意識して、なるべく左から右へ、上から下へ目線が移動できるようにすると見やすい。 ※ ラベルやボタンに表示するメッセージは、Captionプロパティで設定する。テキストボックスはtextプロパティで設定する。 ※ ラベルのサイズをメッセージの大きさに自動的に合わせるには、AutoSizeプロパティをTrueにする。
プログラムリスト
Private Sub Command1_Click() 'Command1(計算開始)ボタンをクリックしたとき実行される Dim denryu As Double, teikou As Double, denatu As Double 'text1に入力された文字列を数値に変換し、denryuに代入 denryu = Val(Text1.Text) 'text2に入力された文字列を数値に変換し、teikouに代入 teikou = Val(Text2.Text) denatu = denryu * teikou '計算 Label3.Caption = "電圧の値は、" & Str(denatu) & "[V]" '結果表示 End Sub Private Sub Command2_Click() 'Command2(終了)ボタンをクリックしたとき実行される Unload Me 'メモリの解放 End '終了 End Sub
改良点
電流、抵抗の値を入力するとき、元から入っているtext1やtext2を消さなければならない。また、一度計算した後、再度、値を入力するとき元のデータを消さなければならない。これを解消する。
図1-2-2 |
二つのテキストボックスのtextプロパティで文字を削除しておく。
また、入力データを消すため、クリア用のボタン(Command3)をひとつ追加する(図1-2-2参照)。
プログラムリスト(追加)
Private Sub Command3_Click() 'Command3(クリア)ボタンをクリックしたとき実行される
Text1.Text = ""
Text2.Text = ""
End Sub
図1-2-3 |
プログラム中でプロパティを設定(取得)するには、図1-2-3のようにオブジェクトの名前とプロパティの名前をピリオド(ドット)でつないで表す。
次の命令(式)はText1オブジェクトのTextプロパティに文字列ABCDEを設定する。
Text1.Text = "ABCDE"
次の命令は変数xにText1オブジェクトのTextプロパティに記憶されている値を設定する(プロパティの値を取得して変数xに記憶させる)。
x = Text1.Text
=== ポイント ===
※ プロパティの値は、プロパティウィンドウで設定するだけでなく、プログラム中でも設定・変更ができる。
(2) 作業の流れ | |
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