表計算の操作 (Windows Excel)
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 表計算(spread sheet)は、集計作業が簡単にできるソフトウェアです。現在では集計作業だけでなく、統計処理、データ検索(簡易なデータベース)やグラフ作成などいろいろな機能が用意されています。

2−1 表計算(Excel)の起動

 デスクトップにあるのアイコンをダブルクリックするか、スタートメニューからエクセルを起動します。

[スタート] → [プログラム(P)] → [Microsoft Excel]
  または
[スタート] → [プログラム(P)] → [Microsoft Office] → [Microsoft Excel]

 表計算を起動すると右のようなウィンドウが開きます。

図2-1 表計算(エクセル)のウィンドウ


ワークシート  表を作るための作業領域です。セル(データを入力する場所)の集まりです。それぞれのセルは、列番号(A,B,C,・・・)と行番号(1,2,3,・・・)の組合せで名前が付けられています(A1, C3など)。
アクティブセル  キー入力や操作対象となるセルです。名前ボックスに名前が表示されます。また、数式バーにアクティブセルの内容が表示されます。
シート見出し  ワークシートの切換えに使います。ワークシートの名前が表示されます。図2-1では3枚のシートがあります。まとめてブックといい、ブック単位で保存されます。

 

2−2 小遣い帳の作成

 【演習1】 日付や入出金額などのデータを入力できるワークシートを作成します。

A B C D
 1 日付 入金額     出金額     残額
 2 7月25日   30000   =B2-C2
 3 7月26日   1000 =D2+B3-C3    
 4 7月27日   2000 =D3+B4-C4
 5 7月28日   1000 =D4+B5-C5
 6 7月29日 2000   =D5+B6-C6
 7 7月30日   5000 =D6+B7-C7
 8 7月31日 3000 1000 =D7+B8-C8
  1.  1行目に各列の項目名を入力します。日本語の切換えは [Alt] + [半角全角] です。
  2.  日付を入力します。 日付は、7/25 のように入力すれば、自動的に7月25日になります(ならないときは *1 ココ参照)。
  3.  残額の計算式を入力します。計算式は等号(=)で始まります。
    1. アクティブセルをD2に移動します。
    2. 等号(=) を入力します。
    3. [←] キーを2回押します。
        点線枠がB2へ移動します。アクティブセル内は=B2と表示されます。
    4. マイナス(-) を入力します。
        点線枠は消えます。アクティブセル内は=B2-と表示されます。
    5. [←] キーを1回押します。
        点線枠がC2へ移動します。アクティブセル内は=B2-C2と表示されます。
    6. [Enter] キーを押します。
        アクティブセル内は計算結果の0が表示されます。
  4.  次のD3セルの残額の計算式を入力します。
    1. アクティブセルをD3に移動します。
    2. 等号(=) を入力します。
    3. [↑] キーを1回押します。
        点線枠がD2へ移動します。アクティブセル内は=D2と表示されます。
    4. プラス(+) を入力します。
        点線枠は消えます。アクティブセル内は=D2+と表示されます。
    5. [←] キーを2回押します。
        点線枠がB3へ移動します。アクティブセル内は=D2+B3と表示されます。
    6. マイナス(-) を入力します。
        点線枠は消えます。
    7. [←] キーを1回押します。
        点線枠がC3へ移動します。アクティブセル内は=D2+B3-C3と表示されます。
    8. [Enter] キーを押します。
        アクティブセル内は計算結果の0が表示されます。
  5.  次のD4からD8まではD3セルの計算式の欄がずれているだけなのでD3の計算式をコピーします。(図2-2)
    1. アクティブセルをD3へ移動します。
    2. マウスポインタをD3に合わせ、右クリックでメニューを出し、コピー(C)を選択します。(2)
    3. マウスポインタをD4に合わせ、マウスの左ボタンを押したままでD8まで移動します。(3)
       マウスの左ボタンを押したままで移動することをドラッグといいます。
    4. D4からD8のセル上で右クリックし、メニューから貼り付け(P)を選択します。(4)
      各セルの計算式を確認して行番号がずれていることを確認します。
[[別の方法]]
 メニューバーの下にアイコンが並んでいます。コピーと貼り付けは右クリックのメニュー以外にこのアイコンを利用することができます。


  
図2-2 計算式のコピー
  1.  入金額と出金額を入力します。
       金額を入力するごとに残額が変わることを確認します。


*1 列番号のAを右クリックし、メニューからセルの書式設定(F)...を選択します。セルの書式設定ダイアログが表示されるので、図Bのように設定します。
 
図A 図B

 セルの書式設定は、列単位、行単位、セル単位で設定することができます。


 小遣い帳を保存します 

 データの保存や読み込みの方法は、メモ帳と同じです。
 メニューバーのファイル(F)から上書き保存(S)を選択します。

[ファイル(F)] → [上書き保存(S)]

 保存用のダイアログが表示されるので、保存先を3.5インチFD(A:) に変更し、ファイル名を小遣い帳として保存ボタンをクリックします。ファイル名には、自動的に拡張子(.xls)が付けられます。

 罫線を引きます 

 【演習2】 縦横の線を入れて、印刷したときに見やすいようにします。

  1.  セルA1からセルD8までドラッグ(マウスの左ボタンを押したままで移動すること)し、範囲を選択します。
  2.  選択範囲内で右クリックし、メニューからセルの書式設定(F)...を選択します。
  3.  セルの書式設定ダイアログの罫線タブをクリックします。
    1. 線の種類を選択します。ここでは直線を選択します。(1)
    2. 線を引きたい場所をクリックします。(2)
    3. OKボタンをクリックします。(3)
図2-3 罫線の設定

 

 【課題】 再度、データを保存します。

[ファイル(F)] → [上書き保存(S)]
 一度ファイル名を付けて保存しましたので、二回目以降、上書き保存(S)を選択してもファイル名入力のダイアログは表示されません。


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Copyright © 2002 Hiroshi Masuda 

 

 

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