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三菱未来館  (パンフレットサイズ 約25%) (1)  (2)  (3)
 ●日本の自然
暴風雨に荒れ狂う海があなたをおそう
第1室に入ったとたん、あなたは、凄ましく荒れ狂う暴風雨の海に放りだされます。
白くそそり立つ三角波や巨大なうねりが、あなたをめがけて打ち寄せ、いなずまが雲間をさき、雷鳴がとどろきます。
ダムの決壊!人家をおそう鉄砲水。
渦巻く波。まっ二つに裂け沈みゆく漁魚船‥‥
あなたは、恐るべき大自然の猛威に、圧倒されるでしよう。
 
ホリ・ミラー・スクリーン
あなたを、この驚異の世界に陥れるのは、新技術のホリ・ミラー・スクリーンです。このスクリーンは、多面スクリーンとマジックミラーの併用により、部屋全体を継ぎ目のない立体スクリーンにかえて、あなた
を画面の中へ溶けこませるほどの、迫真力を持っています。
激烈な火山爆発が、地球最後の日を思わせる。
やがてあたり−面は、火のラ毎とかわります。
凄まじい火山の爆発が、熱と地震の地獄絵を展開。
まっかに燃えた火山弾や火山礫が空中を飛びかい、不気味に流れる熔岩流は、あなたをのみこむかのように押し寄せます。
爆発音がトラベータをゆさぷり、逃け出したいほどの恐怖感に、あなたをおとし入れます。
ここでは、大自然のエネルギーの驚異と美しさが、あなたの心を強くとらえるでしょう。
 
ホリ・ミラー・スクリーン
暴風雨の部屋は、左右がスクリーン。床・天井・前後はすへてカガミとなっています。カガミには角度がつけてあり、スクリーンの効果を高めています。
火山の部屋では、前後2面の壁面カガミが0度から6度まで動くため、火山の鳴動のような錯覚を引き起こします。
 
 
 
 ●日本の空 ●日本の海 
宇宙ステーションから見る、音のない神秘な“青”の世界
第2室には、“透明な青”に包まれた宇宙空間が広がります。
ゆるやかに自転する地球を見ながら、宇宙ステーションの世界気象管理センター・情報局ドームへ。
世界の気象図。各国語でアナウンスされる各地の気象状況の変化。突然、コンピュータが赤ランプを激しく点滅させ、超大型台風の日本接近を暗示します。
つぎの管理局ドームでは、台風を制圧する、気象コントロール・ロケット隊の活躍が見られます。(地球の実写はNASA提供)
 
トラベータ

25分間の館内見学中、あなたの足となるトラベータは、分速16メートルの動く歩道です。
このトラベータは、安全性の高いチェーン・パレット方式で、重いものでも安定して運べるようにできています。また暑さをやわらげるために、トラベータの手すりから冷風が吹き出すしくみになっています。
幻想的な未来ユートピアの海底都市
周囲は幻想的なマリンスノーの深海に変わり、あなたは海の神秘的なファンタジーを楽しみながら、大陸棚を利用した海底総合開発区へ進みます。
ここでは、海底農場、海底油田の油井、海底発電所などの海洋産業が現われ、なかでも幾何学的に整然とつくられた海底都市には、目をみはることでしょう。
第3室の終わり近くに、あなたは襲いかかる巨大なフカの中を、くぐり抜けるという奇妙な体験をします。
 
スモークスクリーン
片側から特殊な煙を噴出して、スクリーンを作り、その上に画像を映写します。あなたに突如おそいかかるフカを、写し出しても、その中を簡単に、くぐり抜けることができます。この独創的なスモークスクリーンは、三菱グループと東宝が共同で開発したものてす。
 
 
 
 ●日本の陸 ●あなたも参加する 
自然と機械がとけあう未来都市
海の緑に変わって、陸地の新緑に囲まれた未来住宅が、あなたを迎えます。室内には、壁掛テレビ、ホーム電子頭脳、電子調整器などが普及し、窓越しに見える富士山麓の新居住区は、21世紀の居住圏の広がりを表わしています。
農業は、機械化された集約農業となり、都心部では、超高層ビル群がそびえたっています。
緑に恵まれた居住区と、機能的な都心部の結合が、自然と機械の調和を物語り、その中で、快適な生活圏を生みだしています。
 
超指向性スピーカー
今までのスピーカーのように、広範囲に音の広がりを持つものとは違い、指向性の強いスピーカーで、スポット的な音響効果を持っています。
このスピーカーはトラベータの両側に取りつけられ、各室の雰囲気を高めています。
あなたが主役のレクリェーション・ルーム
2020年の“驚異と夢”の世界から帰ったあなたは、大スペースを持つレクリェーション・ルームに導かれます。
この部屋は、あなた自身が参加して遊ぶ、プレイイングシステムになっています。
3階には、ステージに立つあなたをITVがとらえ、即時巨大なスクリーンに5倍の大きさに映し出す、「シルエトロン」があります。2階へ降りると、池の中央に「球体スクリーン」が浮かび、いろいろな三次元の映像を、作り出しています。
 
球体スクリーン
直径2.5メートルの球面に展開きれる、全方向性の映像は、今までの正面単独スクリーンと違い、三次元の映像を演出できます。
発光体の球体スクリーンの内部に、日本で初めての220度のワイドレンズを使用し、床下の映写機から投影した映像を、球の外側から見る装置です。
 
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