知的財産権 - 練習問題２

　知的財産権

【練習問題１】次の各設問の場合、国内での保護期間が終了し、著作権が消滅するのはいつからか答えよ。

(1) 夏目漱石（1867.2.9～1916.12.9）
(2) 石川啄木（1886.2.20～1912.4.13）
(3) 太宰治（1909.6.19～1948.6.13）
(4) 新渡戸稲造（1862.9.1～1933.10.16）
(5) 樋口一葉（1872.5.2～1896.11.23
(6) 宮沢賢治（1896.8.27～1933.9.21）
(7) 海外の作家Ａ氏（1887-1949）の作品「Ｂ」（Ｃ氏(1912-1975)翻訳）が1950年に出版
(8) 作曲家Ａ氏(1850-1925)の作品「Ｂ」をＣ氏(1921-2000)が1980年に初演

【練習問題２】次の著作権法上の用語の説明文の( )に適する語を解答群から選んで答えよ。

　著作物とは、思想又は感情を(①　　)に表現したものであって、文芸、学術、美術または音楽の範囲に属するものをいう(著作権法第2条第1項第1号)。
　著作者とは、著作物を(②　　)する者をいう(著作権法第2条第1項第2号)。
　実演とは、（③　　）を、演劇的に演じ、舞い、演奏し、歌い、口演し、朗詠し、またはその他の方法により演ずることをいう(著作権法第2条第1項第3号)。
　実演家とは、俳優、舞踊家、演奏家、歌手その他実演を行なう者及び実演を（④　　）し、または（⑤　　）する者をいう(著作権法第2条第1項第4号)。

　プログラムとは、(⑥　　)を機能させて一の結果を得ることができるようにこれに対する(⑦　　)を組み合わせたものとして表現したものをいう(著作権法第2条第1項第10号の2)。
　データベースとは、論文、数値、図形その他の情報の(⑧　　)であって、それらの情報を電子計算機を用いて(⑨　　)することができるように(⑩　　)に構成したものをいう(著作権法第2条第1項第10号の3)。

演出　　検索　　指揮　　集合物　　指令　創作　　創作的　　体系的　　著作物　　電子計算機

【練習問題３】次の文章に該当する権利を解答群から選んで答えよ。

(1) 自作プログラムの起動時、必ず自分の氏名を画面に表示するようにした。
(2) 自作プログラムを広く利用してもらうため、パソコン通信で配布した。
(3) 自作プログラムを公表するにあたって、変造されないように処理した。
(4) 自作プログラムを販売しようとコピーを作成した。
(5) 自作プログラムの機能を拡張するため、改造した。
(6) 自作プログラムをA雑誌に発表した。

翻案権　　貸与権　　放送権　　複製権　　公表権　　氏名表示権　　同一性保持権

【練習問題４】次の文章で著作権および著作人格権を侵害しているおそれのあるものに×印を付けよ。

(1) 購入したソフトウェアの最初に表示されるタイトルがわずらわしいので、表示しないように変更した。
　　　　
　　　

(2) 友人Aが作成したプログラムが非常に便利だったので、コピーを作って友人Bに渡した。
　　　　
　　　

(3) 自作のプログラムを友人に譲るとき、OSのバージョンが違うと動作しないし、OSはコンピュータを動作させるための基本的なソフトウェアであり、ないと動作させることができないものだからOSと一緒に渡した。
　　　　
　　　

(4) 購入したソフトウェアを操作ミス等で壊してしまわないようにコピーを作って保存した。マニュアルにもそのようにバックアップせよと書かれていた。
　　　　
　　　

(5) 購入したゲームプログラムを操作ミス等で壊してしまわないようにコピーを作ろうとしたが、プロテクトされていたのでコピーツールでコピーを作って保存した。
　　　　
　　　

(6) 購入したソフトウェアをハードディスク装置にインストールして使用している。
　　　　
　　　

(7) 購入したプログラムのオリジナルを友人に貸した。
　　　　
　　　

(8) N社のコンピュータ用のワープロソフトＸを使用していた。新しく、F社のコンピュータに買い換えたので今まで使用していたワープロソフトＸを改変して使用している。
　　　　
　　　
　ただし、プログラムの多くは、使用許諾契約で改変が禁止されている場合が多い。このような場合は×である。
　また、ワープロソフトＸがN社用およびF社用ともに販売されている場合も×と考えるべきである。

(9) 古い機種のコンピュータを友人Aから譲り受けたが、すでにソフトが販売されていない。そこで、同じ機種を持つ友人Bからコピーをもらって使用している。
　　　　
　　　

前へ　　次へ　　目次
知的財産権	Copyright © 2006 Hiroshi Masuda