§2 ファイルの処理 VB6
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 3. アプリケーションのデータファイルの保存場所

 アプリケーションの実行に必要なデータなどをファイルとして記録する場合の保存場所は、アプリケーションの実行ファイルなどが保存されている場所が一般的である。アプリケーションの実行時に、カレントディレクトリを変更しておくと良い。

 具体的には、最初に処理されるForm_Loadプロシージャの最初の方でカレントドライブとカレントディレクトリを変更する。プログラムは次のようになる。

Private Sub Form_Load()
    ChDrive App.Path  'カレントドライブ変更(設定)
    ChDir App.Path    'カレントディレクトリ変更(設定)
    ……
End Sub

 カレントパスを変更しておくと、Open "appl.dat" For Output As #1 のようにファイル名だけでappl.dat を開くとアプリケーションと同じフォルダに作られる。


ネットワーク上のドライブを使うときの注意

 ネットワークに接続されたサーバーなどを含む別のコンピュータのハードディスクを使うとき注意が必要である。
 例えば、別のコンピュータcomp1のWorkフォルダが使える設定になっているとき、アプリケーション(プログラム)をその場所に保存したとする。このとき、App.Path は\\comp1\Work のようにコンピュータ名を含んだ形になる。このとき、ChDrive命令を処理するとエラーになる。ChDrive命令は先頭の1文字をドライブ名として処理しようとするが、有効なドライブ名はA〜Zの英字1文字であるためエラーになる。

 ネットワーク上でも処理できるようにするには、Form_LoadプロシージャのChDriveとChDir命令を削除する。すなわち、カレントパスを変更しない。
 そして、ファイルをOpen命令で開くとき、ファイル名にApp.Pathを付けて指定するようにする。Open命令ではファイルが特定できればよいので、"C:\Work\appl.dat"でも"\\comp1\Work\appl.dat"でも良い。

Open App.Path & "\" & "appl.dat" For Input As #1


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