§1 文字列の処理 T VB6 | |
(7) 文字列比較(Like演算子) |
処理の確認にはプログラムを作成することもできるが、ここでは「イミディエイト ウィンドウ」を利用する。
イミディエイト ウィンドウの利用方法
文字列の曖昧(あいまい)な比較をするときに使用する演算子である。結果はIf文で使用する =(等号) と同じで、一致すれば True 、一致しなければ False が得られる。
文字列 Like パターン
文字列 とパターン を比較して、一致すれば True(真) 、一致しなければ False(偽) が得られる。
パターンは曖昧な比較をするための記号文字で次の通りである。
# 以外は全角文字と半角文字ともに1文字として比較する(#は半角の数字だけ)。
パターン 文字列中の一致する文字 ? 任意の1文字 * 任意の数の文字 # 任意の半角数字(0-9)の1文字 [文字リスト] 文字リストに指定した文字の中の任意の1文字 [!文字リスト] 文字リストに指定した文字以外の任意の1文字
文字列中のcの部分はどのような文字であってもパターン "ab?de" に一致する。
イミディエイト
? "abcde" like "ab?de"
True
文字列がaで始まりeで終わる文字列であればパターン "a*e" に一致する。例えば、ae, a1e, a12e, a123e, a漢字e, … などと一致する。
イミディエイト
? "abcde" like "a*e"
True
# は半角の数字だけに一致するので、結果はFalse(偽)である。文字列がab1de, ab8de, … などであれば一致する。
イミディエイト
? "abcde" like "ab#de"
False
文字列がa,c,f,g,j,k,mのうちのどれか1文字と同じであれば一致する。
イミディエイト
? "g" like "[acfgjkm]"
True
If "g" Like "[acfgjkm]" Then と
If "g"="a" Or "g"="c" Or "g"=f Or "g"="g" Or "g"="j" Or "g"="k" Or "g"="m" Then とは同じ働きをする。
文字列がa,c,f,g,j,k,m以外の1文字と同じであれば一致する。この例ではFalseになる。
イミディエイト
? "g" like "[!acfgjkm]"
False
文字列がa〜mのうちのどれか1文字と同じであれば一致する。
イミディエイト
? "g" like "[a-m]"
True
If "g" Like "[a-m]" Then と If "g">="a" And "g"<="m" Then とは同じ働きをする。
このほかの詳しいことはヘルプ(キーワード:Like 演算子)を参照すること。
(7) 文字列比較(Like演算子) | |
Copyright © 2002 Hiroshi Masuda |