§１　テキストエディタの制作　VB6
 (7) フォントの設定 Ⅰ 前へ 目次へ 次へ 

　フォント（文字のデザイン）や大きさなどが設定できるようにする。ここでは、コモンダイアログコントロールを使って設定する。

 1. フォント設定のサンプル

図1-7-1

　新規フォームを用意し、コモンダイアログコントロール1個、テキストボックス1個、ボタン1個を配置する（図1-7-1）。

　コモンダイアログコントロールは、標準のコントロールではないので、選択する必要がある。この方法については、「(3) ファイルの入出力 Ⅰ　2. コモンダイアログ」を参照のこと。

　フォントの選択には、コモンダイアログコントロールのShowFontメソッドを使う。


・プログラムリスト

Private Sub Command1_Click()
    CommonDialog1.CancelError = True
    On Error GoTo ErrHandler

    CommonDialog1.Flags = cdlCFEffects Or cdlCFBoth    'Flagsプロパティの設定
    CommonDialog1.ShowFont        '[フォントの指定]ダイアログボックスを表示
    Text1.Font.Name = CommonDialog1.FontName
    Text1.Font.Size = CommonDialog1.FontSize
    Text1.Font.Bold = CommonDialog1.FontBold
    Text1.Font.Italic = CommonDialog1.FontItalic
    Text1.Font.Underline = CommonDialog1.FontUnderline
    Text1.FontStrikethru = CommonDialog1.FontStrikethru
    Text1.ForeColor = CommonDialog1.Color
    Exit Sub
ErrHandler:
    Exit Sub    'キャンセルをクリックした
End Sub

Private Sub Form_Load()
    '初期（現在）値の設定
    CommonDialog1.FontName = Text1.Font.Name　　'フォント名
    CommonDialog1.FontSize = Text1.Font.Size　　'サイズ
    CommonDialog1.FontBold = Text1.Font.Bold　　'太字
    CommonDialog1.FontItalic = Text1.Font.Italic    'イタリック
    CommonDialog1.FontUnderline = Text1.Font.Underline    '下線
    CommonDialog1.FontStrikethru = Text1.FontStrikethru    '取消線
    CommonDialog1.Color = Text1.ForeColor    '文字色
End Sub


フォント（コモンダイアログコントロール）に関するプロパティ

プロパティ 　　内　　　　容
Color 　選択された色を示す。このプロパティを使用する前に、Flagsプロパティを cdlCFEffectsに設定する必要がある。
FontBold 　[太字] が選択されたかどうかを示す。Boolean型
FontItalic 　[斜体] が選択されたかどうかを示す。Boolean型
FontStrikethru 　[取り消し線] が選択されたかどうかを示す。このプロパティを使用する前に、FlagsプロパティをcdlCFEffectsに設定する必要がある。Boolean型
FontUnderline 　[下線] が選択されたかどうかを示す。このプロパティを使用する前に、FlagsプロパティをcdlCFEffectsに設定する必要がある。Boolean型
FontName 　選択されたフォント名を示す。
FontSize 　選択されたフォント サイズを示す。


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