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国家機構 タンザニアは、共和制の政府をもつ独立国で、選挙によって選ばれる大統領があり、現在はムワリム・ジュリアス・ニィエレレ閣下が大統領の職にあります。閣下は、タンザニア共和国の初代大統領であるとともに、その最高行政官でもあるのです。そして、大統領は、外務大臣をも兼ねており、その政策をタンザニア共和国の内外に知らせる政府の最高報道官でもあります。また、大統領はその政務の執行にあたって、国会議員の中から選ばれた閣僚で構成される内閣の援助を受けるのであり、内閣は、すべての内政と外交問題に関する大統領の諮問機関なのです。内閣は二人の副大統領と大臣によって構成され、ある政策が立法化される以前に、その政策を審議するのです。
立法議会(下院)は、タンザニアでの法律制定の最高機関であり、107名の議員で構成されており、そのうち15名は国民会議から選ばれ、別に、20名の州知事とザンジバル島からは32名の革命審議会議員、および大統領によって特に指名された30名の議員により成っています。 政府と人民とのつながりは、「タンガニーカ・アフリカ人国民同盟」(略称"Tanu")という国家的規模の政党によって保たれています。 タンザニアは一党制国家(単一の政党だけを認めること)であることをすでに決定しているので、この政党は、すべてのタンザニア国民の欲望を満たさなければならないのです。この政党の主な執行機関としては、中央委員会、国民最高委員会および年次大会があり、これらは主要な政策起草機関であって、その勧告によって内閣や立法議会が活動するのです。 また、タンザニアにおいて司法の独立は憲法によって、保護されております。 すなわち、この国には最高裁判所行政裁判所、地方裁判所および簡易裁判所があり、これらの裁判所は、すべて大統領によって任命された最高裁判所長官の行政的な指導のもとで運営されています。 O国民 タンザニアには3つの大きな人種集団がありますが、それはアフリカ人、アラブ人、およびインド人(アジア人)の集団です。さらにまた、イギリス人をはじめ、ギリシャ人、イタリア人、オランダ人、ドイツ人、カナダ人、スイス人、アメリカ人などのヨーロッパ人集団もあり、かれらの大部分は、公共サービス部門に従事しているか、あるいは農民であります。 |
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タンザニアには124の部族がおりおよそ1,200万に達する全人口の95パーセントはアフリカ人であります。モシ市を中心とするキリマンジャロ山の周辺地方に住むチャガ族は、コーヒーやバナナなどを主として栽培し、ムワンザ地方のスクマ族は綿花を栽培したり牛を飼育しています。その他にもマサイ族は遊牧部族として有名です。 O言語 タンザニアには、きわめて多数の部族が存在していますが、これまでに部族や言語の問題が起こったことはありません。つまり、それぞれの部族の成員は、タンザニアという国家の国民としての自覚を持っておりスワヒリ語を国語として認識し、スワヒリ語と同じように学校で教育する英語は第2の国語として認識されています。 O宗教 タンザニアの国民は、たとえば祖先崇拝の儀式などの形態は異なっても基本的には、死者と生者が一体であることを信ずるというような精霊崇拝を行ってきたのですが、キリスト教徒イスラム教の信仰が伝道されるようになってから、これらの新しい信仰に入信するものも非常に多くなっています。そして、現在ではおよそ300万人以上のものがイスラム教徒となり、また200万人以上がキリスト教の信者となっています。 O都市と農村 ダル・エス・サラームをはじめとしてタンガ、モシ、アルーシャなどの都市の人口増加は著しく、これらの都市は急速な発展をとげつつあります。それは保健、衛生事情の改善の結果、もたらされたものです。たとえば、ダル・エス・サラーム市にはおよそ25万人の人口がおり、毎年6パーセントづつ増加しています。 |
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Copyright © 2002 Hiroshi Masuda