EXPO '70 タンザニア パンフレット (4) | EXPO '70 パンフレットへ戻る |
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o地域開発 タンザニアにおいては、地域開発が積極的にすすめられており、たとえば農村には「モデル村」がつくられ、地域開発・国民文化省の地域開発部の指導のもとに成人教育によって文盲を追放したり、児童福祉を推進し、手工業を開発するなどの計画が実施されているのです。 すなわち、この地域開発部の主な仕事は、7,500人にのぼる指導員を養成し、かれらを各地域に派遣することですが、それらの指導員たちは政府の技術援助や資材の提供を受けて、地域社会(モデル村)がかかえている諸問題の解決の方法を指導するのです。 o教育 現在、タンザニア政府が実施している施策のうちで最も重要なもののひとつは、教育制度の改革です。すなわち、政府は、イギリスの植民地時代には小学校への就学率は僅かに40パーセント弱にすぎなかったものを、今日では50パーセント以上にまで上昇させ、およそ5,000の小学校に42〜43万人もの児童が就学できるようになったのです。 また、1960年にはわずか1,800人にすぎなかった高等学校の生徒数も1967年には、25,000人以上にも増加し、化学、法学、社会科学、農業、芸術、薬学などの学部を有するダル・エス・サラーム大学も1,000人以上の学生を収容することができる状態にあるのです。 |
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oダル・エス・サラーム アラビア語で「平和の港」という意味をもったこの都市は、タンザニア連合共和国の首都で、1967年現在28万の人口を有しております。この都市は、行政と経済の中心地として急速に発展.しつつあります。 すなわち、ダル・エス・サラームの港には、巨大な石油タンク、セメント貯蔵庫、冷凍設備、あるいは保税倉庫などがあるため、第2次産業(主に製造工業)の発展に貢献しているのです。この都市の工業地域はプグ通りの沿道と、モロゴロ街道の大学寄りの一角を占めています。そして、市街地から10マイルほどの場所には大規模な食肉缶詰工場があります。 ダル・エス・サラーム市は、他の近代都市とおなじように、およそ8マイルほど離れたところに国際空港を持っております。 また、タンザニアの鉄道は、ひとつはビクトリア湖方向へむかってムワンザとダル・エス・サラームとを結ぶものと、もうひとつはタンガニーカ湖方向へむかってキゴマとダル・エス・サラームとを結ぶものがあります。 このように、タンザニアの交通、通信網はダル・エス・サラームの町を中心として発達しているため、この町は商業の中心地でもあるのです。 oタンガ この町は、タンザニアではダル・エス・サラーム市に次いで2番目に重要な港湾都市せす。この町は、広大で美しい港を持ち、背後にはウサンバラ高地をひかえて、東アフリカでは絵のように美しい港を持っています。 そして、タンガには多数のホテルやクラブがあり、ゴルフ、テニス、ホッケー、フットボール、クリケット、水泳などのスポーツを楽しむ人々に、利用されております。また、この町は、サイザル麻栽培の中心地ともなっているのです。 oモシ この町は、キリマンジャロの南部山麓で海抜2,900フィート(約1,000メートル)に位置し、およそ27,000の人口があります。モシの町は、鉄道と道路および空路によって、首都 ダル・エス・サラームと連絡しており、この町とケニアのモンバサやナイロビなどの都市とはボイを経由して鉄道で結ばれています。現在、モシとアルーシャの中間にあるサンヤの町に国際空港が建設中で、完成ののちには交通の要路となるものと考えられています。 なお、モシの町にはアフリカの最高峰であるキリマンジャロの観光や登山に便利な設備がととのっています。 oアルーシャ この町は、メル山の麓でモシの町から西方およそ50マイルほどのところにあり、人口は32,000です。そして、この町には「東アフリカ経済共同体」の本部があると同時に、また タンザニアでは、ダル・エス・サラームに次ぐ第2の工業地域で、繊維、タイヤー、機械、石けん、醸造、塗料などの工場があります。 |
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oムワンザ この町は、ビクトリア湖畔に位置し、その人口はおよそ35,000人で、人口密度はかなり高いのです。ムワンザの町は、遠くケニアやウガンダからダル・エス・サラームを通って来る鉄道の終着駅でもあるのです。 また最近では、「東アフリカ経済協定」にもとずいて、東アフリカの「湖岸間交通事業」の中央事務所がこの町に設置きれました。 これまでに挙げてきたほかにも、比較的大きな町としては、ブコバ(人口8,000人)、シンヤンガ(5,000人)、ドドマ(24,000人)をはじめとして、モロゴロやムベヤ、イリンガ、 ムトワラなどがあります。 |
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Copyright © 2002 Hiroshi Masuda