ホームページの作成 |
ホームページを作成するには、HTML(Hyper Text Markup Language)を使う。HTML自体はメモ帳(Windows付属)やワープロなどの文字を入力・編集するソフトでかまわない。
ホームページを作成するための専用ソフトにも色々なものがある。ちなみに、このページの作成には「ホームページ・ビルダー」(IBM)を使用している。ページをブラウザで見るときと同じ形で表示されるので、視覚的にページを作成できる。ただし、細かい指定をしたいときなどは直接HTMLを書くことになる。なぜなら、多くの専用ソフトですべてのHTMLのタグ(命令)に対応しているわけではないからである。
ここでは、専用ソフトを使わずにHTMLだけでホームページを作成していく。
HTMLの基礎
HTMLファイルの中身はブラウザで表示されるテキスト(文字、文章)とそのテキストをどのように表示するかなどを指示する命令(タグという)からできている。次の例でHTMLファイルの中身を見てみよう。ここでは次のHTMLを「HTMLリスト」と呼ぶことにする。
<HTML> <HEAD> <TITLE>最初の例</TITLE> </HEAD> <BODY> <H1>ようこそ 最初のページです</H1> 初めて作る最初のホームページです。<BR> 基本的なタグだけで作成しています。<BR> </BODY> </HTML>
HTMLリストの青色のテキストがブラウザに表示される部分である。赤色の<と>ではさまれている部分がブラウザに表示するときの指示(命令)で、タグという。タグは英大文字でも英小文字でもよい。
このHTMLリストをメモ帳などで入力して、ディスクに保存する。ここでは、Cドライブにsampleという名前のフォルダを用意して、そのフォルダに保存する。ファイル名はmypage1.htmとする。
HTMLリストなどの保存場所
Cドライブ、sampleフォルダ
ブラウザで表示するため、インターネットエクスプローラなどのブラウザを起動する。メニューから次のように選択していき、保存したファイル名を選ぶと表示される。
[ファイル(F)] → [開く(O)]
メニューを選択すると次図のようにダイアログが表示されるので順に操作してファイルを選択する。
ファイル名を指定するだけであるから※1の部分にファイル名(フォルダ名も含めて)C:\sample\mypage1.htmとキーボードから入力しても良い。また、ブラウザのアドレス入力領域にファイル名を入力しても良い。
HTMLファイル(mypage1.htm)の内容が正しければ次のように表示される。
(1) <HTML> (3) <HEAD> <TITLE>最初の例</TITLE> (3) </HEAD> (2) <BODY> <H1>ようこそ 最初のページです</H1> 初めて作る最初のホームページです。<BR> 基本的なタグだけで作成しています。<BR> (2) </BODY> (1) </HTML>
(1) HTMLであることを示すため、テキスト全体を<HTML>と</HTML>ではさむ。
(2) ブラウザに表示するデータ全体を<BODY>と</BODY>ではさむ。
(3) ヘッダ情報を<HEAD>と</HEAD>ではさむ。この例では、タイトルバーに表示する文字「最初の例」を指定している。
このように、タグは<tag>と</tag>で文字をはさむようにして指定する(例外もある)。<H1>は見出し文字を1の大きさで表示する。大きさは1から6まであり、1が一番大きい。
例外のひとつである<BR>は「ここで行を変えろ」という指示である。ためしに<BR>を削除すると2行で表示されていた「初めて…しています。」が1行で表示される
。HTMLリストの中で改行されていても、それは無視される。また、複数の連続した空白文字も無視される。
基本的なタグ
最初の例で使ったタグをまとめておく。
<HTML> 〜 </HTML> | HTMLであることを表す。テキスト全体を<HTML>と</HTML>ではさむ。 |
<HEAD> 〜 </HEAD> | HTMLに関する情報を記述する範囲である。ブラウザには表示されない。 |
<TITLE> 〜 </TITLE> | ブラウザのタイトルとして表示させるテキストを記述する。 |
<BODY> 〜 </BODY> | ブラウザに表示されるテキストの範囲である。 |
<H1> 〜 </H1> | 見出しようのテキストを記述する範囲である。<H1>がもっとも大きく、<H6>がもっとも小さい。 |
<BR> | 改行を指示するタグである。メモ帳内でいくら改行してもブラウザでは無視される。 |
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